戦争、それは何の役に立つのか? – 軍産複合体の利益。

 

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フィナンシャル・タイムズ紙の分析によると、ここ数年で仕組まれた地政学的緊張のせいで戦争ビジネスは活況を呈しており、昨年の世界の軍事支出は過去最高の2兆2000億ドル以上に増加した。しかし、彼らの分析には、2023年10月に始まったイスラエルのガザ攻撃は含まれておらず、人口密度の高いガザ地区には毎日平均1,000発の爆弾が投下されており、すでに 現代史で最も壊滅的なものの一つとなっている 。

 

戦争、それは何の役に立つのか?

「戦争、何の役に立つの？」反ベトナム戦争曲をベルトで鳴らしながらエドウィン・スターに尋ねた。「絶対に何もない」ということは、自身の質問に対する歌手の答えであり、曲は続けて「私は軽蔑する、それは罪のない命の破壊を意味するから」「それは単なるものではない心の傷を負う者――葬儀屋だけが友人、戦争は全人類の敵だ。」確かに人口の大多数が戦争の歌詞に同意するでしょうか?

 

軍事アナリストであり、有名な反戦活動家である故ダニエル・エルズバーグ氏なら、間違いなくそうしただろう。「それは古いラテン語のスローガン、クイ・ボノです、誰が得をするのでしょうか？前世紀に名前を挙げることができる戦争まで遡ります」と彼は2022年4月のアルジャジーラのインタビューで語った。

 

ダニエル・エルズバーグはベトナム戦争についてあまりにも「罪悪感に苛まれていた」ため、1971年にベトナム戦争へのアメリカ軍の関与に関する長年にわたる公式の嘘を暴く7,000ページにわたる国防総省の極秘研究を報道機関に漏洩した。

 

2023年夏に亡くなった内部告発者は、「戦争は、戦争を続けるために兵器を供給している人々にとって非常に有益である」と述べたが、彼は、いわゆる「ペンタゴン・ペーパーズ」からの暴露によって状況が変わることを期待していた世界が戦争をどう見ていたか。

 

ガーディアン紙 ダニエル・エルスバーグ -インタビュー - ペンタゴン - 論文 - 50 年

 

 

しかし、私たちの一部がそれをどのように見ているかにもかかわらず、戦争は続きます。それは単に他の人がそれを異なる見方をしているからであり、もちろん、莫大な利益をもたらす戦争ビジネスに携わっている場合、彼らは異なる見方をするでしょう。フィナンシャル・タイムズ紙の新しい分析によると、現時点で「世界最大の防衛企業の受注高は過去最高値に近い」という  。

 

では、ペンタゴン・ペーパーズの暴露によって何が変わったのでしょうか? "何もない"

 

以下の記事は、過去数年間の戦争が一部の人たちにとってどれほど利益をもたらしたかを明らかにしており、コモン・ドリームズの著者であるブレット・ウィルキンスによって書かれたものです。

 

 

世界トップクラスの兵器会社で注文が急増し、戦争ビジネスが活況を呈している

 

 

フィナンシャル・タイムズ紙  が水曜日に発表した 分析結果によると、近年の地政学的な緊張の高まりにより、世界最大手の兵器会社の多くでの受注が「過去最高に近い」状況にあることが 明らかになった。

 

ロンドンに本拠を置く同紙は、世界のトップ武器メーカー15社の受注残高を分析したところ、2022年末時点での受注残高は合わせて7,776億ドルで、2020年から10％増加したことが判明した。

 

FTによると ：

 

この傾向の勢いは2023年も続いた。入手可能な最新の包括的な四半期データによると、今年上半期のこれらの企業の未処理残高は合わせて7,640億ドルに達し、政府が発注を続ける中、将来の仕事のパイプラインは膨れ上がった。

 

持続的な支出により、このセクターに対する投資家の関心が高まっている。[公認証券投資協会の会員] 業界株価の世界的なベンチマークは、過去 12 か月間で 25% 上昇しています。欧州のＳｔｏｘｘ航空宇宙・防衛株指数は同期間で５０％以上上昇した。

 

ブラックロック、バンガード、キャピタル・グループ、ステート・ストリートなどのプライベート・エクイティ会社は、 FTが分析したほとんどの兵器会社の支配的または大株主である 。 ワシントンD.C.に本拠を置くシンクタンク、国際シラー研究所によると、こうしたウォール街の投機家たちは「破産した金融システムを維持するために永続的な戦争を推進している者たち」だという 。

 

同研究所は先週、「米国の国防予算は 2023年に8,580億ドルで 、急速に年間1兆ドルに向かって進んでいる」と発表した。

 

「その一方で、高速道路や鉄道、橋やトンネル、病院や学校は崩壊しつつあります。そして世界の他の国々もまた、地球を第三次世界大戦に向けて中国やロシアと対立させるのではなく、中国やロシアと協力して自国の発展を助けるアメリカの技術と資本財を切実に必要としている。」

 

 

 

軍産複合体は誰のものか? ファクトシート@SchillerInst

米国の軍事産業を所有する金融会社と、戦争に費やされたのと同じ資源で、どれだけの民間経済プロジェクトを建設できるかについて! https://schillerinstitute.com/blog/2023/12/23/軍事金融複合体は、戦争からの血のお金で肥大化しています/

 

 

進行中のロシアの軍事作戦に対するウクライナの国土防衛を武装させようとする西側諸国の奔走は、武器注文の急増に重要な役割を果たした。

例えば、韓国最大の兵器メーカーであるハンファエアロスペースは、新規受注が最も大きく増加し、FTによると、受注残は2020年の24億ドルから昨年末には152億ドルに急増したが、これは主にウクライナに武器を供給する国々へのK-9自走榴弾砲の販売によるものである。

パンサー主力戦車を製造するドイツのラインメタル社は、受注残を148億ドルから279億ドルへとほぼ倍増させたが、これもウクライナ関連の売上が主な原因だ。

しかし、同社の膨れ上がったバックログの多くは、2022年2月に始まったウクライナ戦争よりも前から存在していました。

保険会社エージェンシー・パートナーズ(Agency Partners)のアナリスト、ニック・カニンガム(Nick Cunningham)氏はFTに対し、「現実には、政策立案、予算、発注のリードタイムがあまりにも長いため、ほぼ2年前の侵攻は発注に現れたばかりで、ラインメタルのような少数の短期サイクルのスペシャリストを除いて、収益にはほとんど現れていない」と語った。

10月に始まったイスラエルのガザ攻撃は、人口密集地に毎日平均1,000発の爆弾が投下され、すでに現代史上最も壊滅的なものの一つとなっているが、FTの分析には含まれていないが、武器メーカーにとっての恩恵であり、昨年の記録的なバックログが2023年以降に新たな高みに達すると予想される理由の大部分を占めている。


ストックホルム国際平和研究所によると、コモン・ドリームスが今年初めに報じたように、世界の軍事費は昨年、過去最高の2兆2000億ドル以上に上った。

 

 

 

ちなみに、『War』（戦争）はもともとテンプテーションズによって録音されたものだったが、おそらく彼らはそれをリリースするほど勇気がなかったし、政治的なもののように見えた。

 

タイトル写真は、ワシントンD.C.のウォルター・E・ワシントン・コンベンション・センターで開催された2016年米国陸軍協会の年次総会と展示会で展示されたロッキード・マーティンの迎撃ミサイル製品です。

 

 

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