”ロシア発の最終戦争が近づいている気配ですが、さてどうする(どうするかなんてわかりようがないですが)”

 

 プーチン大統領は…

思えば、In Deep って、書き始めた十何年前は、軍事関係の記事が多かったんですよね。

 

ま、このぉ……これからは戦争の時代のようですしなあという感じだったのかもしれないですが、ブログを始めてから、フレッド・ホイル博士のことを知るわ、安保徹さんのことも知るわ、東城百合子さんのことも知るわ、ノグッチのことも知るわ、シュタイナーアレニウスイエス・キリストだ左卜全さんだと(おっと、一人異なるのが入ってるぞ)いろいろな賢人を知って混沌としていきました。

 

あるいは、パンスペルミアだ、太陽活動だときて、ここ2、3年は、抗体依存性感染増強だ、T細胞だ、V(D)J組換えだ、悪魔だ、小悪魔系だ(おっと、また異なるのが入ってるぞ)と、いろいろと知ることも多くなりまして、元々の「軍事サバイバルと手料理ノウハウを語るブログ」というイメージは最近はあまりありませんでした。

 

戦争の形態も、生物戦から認知戦が主流となってきまして、たった十数年とはいえ、時間の流れが早いなあと思います。まあ、ずっと軍事ブログということなのかもしれません。

 

本当は小悪魔系の女性についての魅力をたっぷり語りたいところもあるのですが、今はそういう時代でもなくなったようです。

 

私がミナと知り合ったのは… (語らなくていいから)。

 

さて、最近、ロシアがなんか変なんですよね。

 

ここ数日で気になっていたのは、ロシアの国内報道にまったくプーチン大統領のことが報じられなくなっているということでした。

 

RT とか RIA 通信とか、ロシアの国営的な報道には、紛争が始まったこの約 1年くらいは、毎日のようにプーチン大統領の姿が出ていたんです。

 

何々を指示とか、新しい経済対策を発表とか。

 

最近、全然出ないのですよね。

 

名前も写真も出ないのです。

 

「どうしちゃったかなあ」と思う中で、ロシアの首都であるモスクワ市内のビルや大規模建造物に、

 

「着々と対空防衛システムが配備され続けている」

 

ことが、SNS への投稿で示されています。

 

パーンツィリ-S1 という近距離の対空防御システムです。

 

これがいろんな建物の上に配備され始めています。

 

 

モスクワ市内各所に配備され始めているパーンツィリ-S1対空防御システム

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普通に考えれば、「防御する理由があるから、配備する」ということになると思うのですけれど、そんな中で、1月22日に、ロシア下院の議長が、

 

「ウクライナへの兵器供与が続けば、世界的な大惨事につながる」

 

と警告したことが、RT、つまりロシア側から報じられています。

 

 

ロシア政府、西側諸国に「世界的な悲劇」を警告

Moscow warns West of ‘global tragedy’
RT 2023/01/22

 

自国の領土が脅かされた場合、ロシアは「より強力な武器」で報復するだろうとロシア下院議長が 1月22日、述べた。

 

西側諸国がウクライナに武器を供給し続ければ、「世界的な悲劇」が人類に待ち構えている可能性があるとヴャチェスラフ・ボロジン議長は警告した。

 

ボロジン議長のこの発言は、西側諸国がウクライナ政府への支援を継続することを約束したドイツの米ラムシュタイン空軍基地での会議の数日後に行われた。

 

ヴォロディン議長は、テレグラムの取材に応じて、アメリカと NATO 加盟国から提供された武器が「ロシアの民間の都市を攻撃し、我々の領土を奪取しようとするために使用された場合、我々は強く応答するだろう」と指摘した。

 

「より強力な武器で」と述べた。

 

ヴォロディン議長は続けて、西側当局者たちはそのようなシナリオを回避する責任を認識すべきであると主張した。

 

「ロシアの武器の技術的優位性を考慮し、そのような決定を下す外国の政治家たちは理解する必要があります。これは、自国を破壊する世界的な悲劇になる可能性があります」とヴォロディン議長は警告した。

 

 

実は、この警告は、この 2週間ほどで「 2回目」となるロシアからの正式な警告なんですが、すでにハッタリとか、そういうものとして捉えることは難しい雰囲気にもなっています。

 

そんな中で「プーチン大統領の姿は見えない」と。

 

まあ、どうなるのかはよくわからないですが、西側はまったく譲歩する姿勢を示していないですので、このままだと、最悪の衝突に進んでしまう可能性もあるのかもしれません。

 

ウクライナでの紛争のほうも大詰めとなっているようで、「ロシア軍による大規模攻勢」がかなり近いと見られています。

 

先日、ウクライナの今後の情勢分析を、元アメリカ海兵隊の諜報員であり、国連の大量破壊兵器廃棄特別委員会の主任査察官などを努めた経歴を持つスコット・リッター(Scott Ritter)という方が、

 

「ウクライナでの大規模な殺戮が始まる」

 

とした見解を述べていました。

 

最初に掲載されたのが、バングラデシュのメディアだったというのが意表を突くところでしたが、このスコット・リッターさんという方は、アメリカなどのメジャーメディアに嫌われているようです。

 

もともと、大量破壊兵器廃棄特別委員会の主任査察官をしていた際、「イラクのフセイン政権は、米国政府が気にするほどの大量破壊兵器を保有していない」と正式に発表し、その後、イラク戦争反対運動を始めたということもあり、政権にもメディアにも嫌われている人物のようです。

 

そのバングラデシュの報道内容については以下のメディアに転載されています。

 

くしくも、In Depth ニュースという名前の報道メディアでした。

 

 

米情報当局者が「殺戮、大虐殺」を警告
US Intelligence Officer Warns of 'A Slaughter, A Massacre'

 

 

ウクライナ戦線は、現在、大きく方向性が変化しているようでして、戦線の状況を加えて報じていたギリシャの軍事メディアの記事をご紹介します。

 

いろいろと近くはありそうです。

 

しかし、それに際して、どうしていいのかがわかるわけもありません。

 

【スコット・リッター:数十万人が死亡する真の大虐殺が近づいている】

Έρχεται μια πραγματική σφαγή για τους Ουκρανούς με εκατοντάδες χιλιάδες νεκρούς δηλώνει πρώην ανώτατος αξιωματικός στον τομέα Πληροφοριών του Σώματος Πεζοναυτών των ΗΠΑ.
warnews247.gr 2023/01/20

 

数十万人が死亡する可能性のある真の虐殺がウクライナに近づいていると、元米国海兵隊情報部の将校は言う。

 

彼の声明は、ヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長がウクライナでの特別軍事作戦全体の指揮官に任命された後、多くの憶測が広まっているときに出された。

 

ロシア国防省は 1 月 11 日、ウクライナでの戦争を指揮する指揮官の再編を発表し、ロシア軍参謀総長のヴァレリー・ゲラシモフ将軍が作戦の全体指揮官となった。

 

元司令官のセルゲイ・スロヴィキン氏は、現在、彼の 3人の副官の 1 人となっている。

 

 

戦争の性質が変化している

 

湾岸戦争の砂漠の嵐作戦中にペルシャ湾で、またイラクで、大量破壊兵器の破壊を監督した元米海兵隊の情報将校であるスコット・リッター氏は以下のように語った。

 

「ロシアで 30万人の予備兵が動員され、訓練され、装備される時が近づいている。ロシアは紛争の性質を変える準備をしていると見られる」

 

リッター氏は、ロシア軍の参謀本部がウクライナでの特別軍事作戦を全面的な戦争形態に拡大する準備をしていると述べた。

 

リッター氏は、ロシアは、2023年中にウクライナの非武装化を完了すると確信しているという。

 

ロシア軍の統括司令官が交代となり、ワレリー・ゲラシモフ参謀総長が任命されたことも大きな意味を持つ。

 

 

本当の大虐殺

 

スコット・リッター氏は以下のように述べた。

 

「ロシアがこの軍事作戦を完了したとき、ウクライナ軍は完全に破壊されると私は確信している」

 

「悲劇的なことに、その損失は、数十万人とは言わないまでも、数万人のウクライナ兵が命を失うことを意味する」

 

「結果として、これは大虐殺となるだろうが、彼らは代償を払うためにこれを選んだ」

 

リッター氏はまた、ウクライナを破壊することを目的とした「大規模な戦略的航空作戦」が行われる可能性が高いと警告し、 それが行われた場合、ウクライナには、「実行可能な機能する国家は存在しなくなる」と警告した。

 

 

ゼレンスキー体制の崩壊

 

リッター氏は、これがゼレンスキー政権の最終的な崩壊につながり、新しい政府がウクライナの権力を握り、その政権が引き渡しを受け入れるか交渉することを可能にするだろうと説明した。

 

拡張されたロシアの軍事戦略の次の段階を首尾よく成功させるには、新しく任命されたワレリー・ゲラシモフ参謀総長が最適だとリッター氏は言う。彼は、意思決定の有効性を改善し、戦闘地域でのロシア軍の行動と装備の提供を調整するのに役立つからだ。

 

 

軍の再配置

 

ロシアにはすでに司令官がいたが、その権限は軍事作戦を成功させるために必要なすべての任務をカバーしていなかった。

 

ロシア軍は明らかに大規模な攻撃の準備をしており、軍隊への武器や装備の効率的な供給、負傷者の避難など、多くの問題を迅速に解決する必要があるだろう。

 

2022年10月にウクライナ特別軍事作戦の指揮官に任命された空軍の指揮官であるセルゲイ・スロヴィキン将軍は、直接、戦闘の最前線にいた部隊のみを担当していたことを思い出してほしい。

 

しかし、主に空軍と海軍などの戦闘作戦に関与する一部の軍事部隊は、作戦地域の外に位置していたため、意思決定の調整と行動の同期に問題が生じていた。

 

今、ゲラシモフ参謀総長は最前線の兵士たちの中にいる。

 

 

ウクライナ国家の完全な崩壊

 

現代の戦争では、特に高度な技術によって強化された現代の紛争のハイブリッドな性質を考えると、戦場での最高司令官の物理的な存在は並外れたものだ。

 

それでも、テクノロジーが、従来型の地上の軍隊と完全に置き換わることは不可能であり、ゲラシモフ参謀総長の存在は、確かに士気を大きく高めると見られる。

 

ゲラシモフ参謀総長は、ウクライナ軍に対するロシアの空軍、陸軍、海軍のより良い調整を確保するためにより大きな力を持つようになるため、紛争が激化する可能性が最も高いのは「春になる」と想定できるとリッター氏は指摘した。

 

これは、2023年にウクライナ国家が完全に崩壊する可能性が避けられないというリッター氏の確信とも一致している。

 

西側諸国は、ロシアがどのように反応するかについての懸念があったにもかかわらず、軍事作戦の 1周年のわずか数週間前に、多数の装甲車両やその他の装備をウクライナ軍に送ろうとしている。

 

しかし西側にとっては残念なことに、ウクライナでの戦争は、すべての新しい装備が急速にスクラップメタルに変わる段階に達しているということだ。

 

現在、ヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長の指揮官としての再配置により、ウクライナにとっての状況はさらに困難になっている。