知られざる桜の名所〜キール大学(Keele University)その2

 

ちなみに私のお気に入りはキール・ホール(Keele Hall)という1860年築の建物の前にあるタイハクで、この2つを同時に眺めるのがお薦めです。天気の良い日にこの風景を眺めているとおとぎ話の世界に入り込んだかのような錯覚に陥ります。



キール・ホールと日英交流の象徴とも言えるタイハク

また運動場の一角やメモリアル・ガーデンには多くの桜が植えられており、今後の成長が楽しみだと言えます。1020年後には様々な桜が咲き誇る姿を見られるはずです。

運動場の一角


キール・メモリアル・ガーデン

また、202334日に開催された「第18回大学生のための日本語スピーチコンテスト」にてキール大学の学生二人が「キールのさくら」をテーマにグループ・プレゼンテーション部門で発表したことが切っ掛けで、審査員として参加していた在英日本大使館の岡崎公使が関心を持ってくださり、2023421日には岡崎公使と森本三等書記官のキール大学への公式訪問が実現しました。前述のクリス・サンダース氏、ピーター・トーマス博士、デビッド・エムリー博士の案内で桜コレクションの視察と記念植樹を行い、地元のタブロイド新聞センチネル紙にもニュースとして取り上げられました。

<学生のプレゼン動画の埋め込み:https://www.youtube.com/watch?v=Wl5rph0TfRQ

「キールのさくら」プレゼンテーション@第18回大学生のための日本語スピーチコンテスト

 

 


記念植樹をする岡崎公使


在英日本大使館、及び、キール大学関係者一同

在英邦人の間でも事実上全くの無名と言ってもいいキール大の桜コレクションですが、勝木俊雄著の『桜の科学〜日本の「サクラ」は10種だけ?新しい事実、知られざる由来とは』や『家庭画報』の20184月号、2016321日の中日新聞朝刊、202354日の北海道新聞、富山県中央植物園が20223月に開催した企画展「おかえり&はじめまして。英国から来たサクラたち」でも紹介される等、キール大の桜は日本の専門家の間ではちょっとばかり知られているようです。

 


「おかえり&はじめまして。英国から来たサクラたち」展示紹介パネル
写真提供:大原隆明氏

大学キャンパスは年間を通して一般市民にも開放されており、桜園公式サイトからパンフレットや開花時期の一覧表をダウンロードできるようになっていますので、機会があれば是非訪れてみてください。

 

その1、その3(リンク集)

知られざる桜の名所〜キール大学(Keele University) その1 https://ameblo.jp/ja-888/entry-12845032851.html
知られざる桜の名所〜キール大学(Keele University) リンク集 https://ameblo.jp/ja-888/entry-12845033955.html