1週間ほど前、仕事中に財布を拾った。
ブランド物の長財布で、現金もカード類もかなり入っていた。
落とし主が困っているだろうから早く戻ればいいと思い、職場からも自宅からも遠いが、財布の中にあったカード類を見て判明した落とし主の住所から近い警察署に届けた。
現金を拾った者は謝礼として5~20%を受け取れるがその権利は放棄し、保管期間内に落とし主が現れなかった場合の所有権の譲渡だけにしておいた。
どうせすぐに持ち主の手元に戻るだろうから、あくまでも形式上のものだ。
案の定、届けたその日のうちに持ち主が引き取りに来たそうだ。
警察には一切のお礼も連絡も必要ないと答えたのだが、持ち主からショートメールで礼が届いた。
電話番号も教えなくていいと言ったのに、個人情報を漏らすとはけしからん。
更に警察から、財布が持ち主に戻ったことを知らせる通知書が届いた。
切手代が84円、それと封筒と便箋代わりのコピー用紙、電話で済ませば経費はせいぜい2~30円ってとこだろう。
あー、無駄だなぁ。
過去に何度も財布を拾って警察に届けたことがあるが、こんなものが届いたのは実は初めてだ。
もしまた落とし物を拾って届けることがあれば、今後は通知書も送るなと伝えなければ。
それにしても、財布の中にあったのは75000円の現金、仮に20%貰えたとしたら15000円かぁ。
いや、惜しくない、惜しくなんかないぞー。
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