天地逆に挿したクリスマスツリー
そんな感じで佇む緑の傘を憐れむ
孤独を抱いて空から降ってきた雨
寂しくてくっついて大きく育って
仲良さげに地面に集まった途端に
無数の足に踏まれるのもまた一興
もしも点描画みたく頭上の空間に
思いのまま雨粒を固定できたなら
雲が晴れるのを待って太陽の光で
ひとつ残らず水滴を照らし出そう
昼間の星を思わせる眩しい輝きが
僕らの存在を代弁してくれるから
コンビニの店先で雨宿りしながら
売り切れたビニール傘を嘆いてる
ほんの一瞬の隙に盗まれた俺の傘
今は知らない誰かの腕の中なのか
眩しく輝けなくても構わないから
肩を濡らす俺の悲哀を代弁してよ
固定できない雨に打たれつつ想う
傘返せよ
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- 足を交互に前へ踏み出す
一歩一歩ただ歩いて行く
まるで双六じみた世界で
今日もマスを進んでいる
残念ながら僕はいつでも
誰かが作る道を歩くだけ
自作の双六で遊べるほど
僕の現実は優雅じゃない
僕が双六を作れるのなら
自由自在にマスを描くよ
ふりだしに戻される世界
たとえ遊びでも必要ない
楽して金持ちになりたい
嫌いな奴をぶっ○したい
大好きな人と結ばれたい
なんて欲望はなくていい
大きな幸せはなくていい
時には涙もあってもいい
躓いても立ち止まっても
引き返して逃げてもいい
時にはサイコロ的な運に
流されてしまうだろうが
それさえも糧になったと
忘れずにいられればいい
ゴールをどう設定するか
まだ決まってないけれど
あなたが迎えてくれたら
他に何もいらないのにな
バカなことを考えながら
横断歩道の縞模様を歩く
次の一歩がどうなるのか
楽しみつつ生きられたら
幸せだね
夏だけがやたらと長い季節に
卑猥な姿で繋がり合ったまま
車の屋根にトンボが卵を産む
奔放な恋と残虐なネグレクト
君らの倫理観の境界線上では
どちらに天秤が傾いてるのか
無駄に大きな目があるくせに
産まれた瞬間焼け死ぬ子らの
最初で最期が見えないらしい
僕は滑稽な恐怖を見せられた
憐憫も悲哀もない反復運動を
少しだけ涼しげな風が煽った
夏がちょっとだけ過ぎてった