前はふたりで分けた缶ビールをさ
今はひとりで全部飲み干すからさ

最近はやたらと寝付きがいいんだ
おやすみも言わずに今日も眠るよ

時計が正午を過ぎて瞼を閉じると
夜の入り口の扉の前で目を覚ます

太陽と月とが逆転してしまったの
君はそんなことも知らないでしょ

春のち冬の逆時計を壊そうとして
何度も床に落としてはみたけれど

そう簡単には挫けない心のように
思ってたよりも頑丈で諦めた冬だ

君が本当に欲しいのは何だったの
答えですか理由ですか真実ですか

別々の時間を生きていくふたりが
出会える交差点がもしもあるなら

あるかどうかもわからないそれを
探しながら今日も歩いてみようか

逆に流れる時間の中をひたすらに
笑っていられたあの頃を目指すよ