5日ほど前の満月は

雨で逢えなかったから
暗めの下弦の半月に
少し恋い焦がれてみた

影と翳りの境い目が
覚束なくなる午前2時
欠けた部分を想像し
物足りなさも心地いい

引力を失った世界で
空へと落ちていく夜に
壊れて狂った時間を
巻き戻して泳ぐように

浮かぶシャボン玉も
潰せないほどに優しく
すぐ逃げられる力で
私の心を捕まえていて

形のないものなんて
見つけようとしないで
君が大事なものだけ 
ずっと抱きしめていて

それが私にとっての
唯一で最後の願いです