働いていたビューティーサロンに殴りこみに行ったダーリン
私はすっかり舐められているので
黙っていればいいと言われ
ダーリン VS オーナーの直接対決
ゴングが聞こえたよ
ショッピングセンターの店先で二人とも譲らない
想定内
通りすがりの人、ビックリしてたと思う
ダーリン「どういう計算ではらってるんだよ、この税金」
オーナー「知ってるけど、何か?税金払いたいわけ?」
ひらきなおった~
ダーリン「雇用主は、給料明細に日付、名前、NABナンバー書かないと
いけないんだよ。」
と事前にフェアワークのサイトをプリントをして行ったダーリン
それを突き出したダーリン
オーナー「そんなの知ってるから、入らない。」
ダーリン「要らないじゃなくて、置いていくから読め。」
口論すること15分
平行線のままだったので、号泣しながら、オーナーに言いました
「あなたが私をいつでもキャンセルできるのなら、
私もあなたをいつでもキャンセルできるはず。フェアじゃなかった。
だから、あの日私は、キャンセルしたんです。
でも、雇ってくれたこと、私に機会を与えてくれたことには感謝しています。
予約を入れてくれたお客さんに対しては、本当に心が痛かった。
今でも、それを思うと心が痛くて、
それに対しては私は間違っていたかもしれません。」
と言いました
言いながら、私は気づきました
私を悩ませていたのは、これだったと
前に進めなかった理由
この辞め方が、ずっとわだかまりだったんです
今まで100%間違ってないっていう行動をしてきたつもり
でも、間違っていないと思っても
オーナーを困らせるような辞め方をしたし
お客さんへの罪の意識もあったから、謝りたかったのかも
強くなりたい
弱気な自分を変えたい
フェアに働きたいと思った
だから、あのときは、そうするしかなかった
だけど結局それは私を苦しめたのかもしれない
ダーリンと口論していたオーナーも私が話しだした事で
少し落ち着いて話を聞いてくれた
この3ヶ月、彼女も心にわだかまりがあったようで
「あなたみたいな良く働いてくれる子をなくして、すごくショックだった。
お客さんもあなたの事好きだった。私もあなたもお互いに理解していなかったし
今回良い勉強になったわね。こんな形で、
あなたと私の関係が終わるのは悲しすぎる。
私はあなたをもう許している。あなたも私を許してくれたら嬉しいわ。
年金を払わなかったのは、本当にただ忙しくて、おばさんが亡くなったり
他の人がホリデーに行ってたり、娘が入院したりで。
あなたが許してくれるのなら、近いうちにお茶でもしましょう。」
とハグをしてくれた
ダーリン、ポッカーン
店先で口論したり、泣いたり、仲直りしたり
展開の早い茶番劇
通りがかりの人もポッカーンだったことでしょう
でも、彼女は結局私の存在はきっとどうでも良かったんだと思う
ただ忙しいときに文句を言わず働く子位に思っていたと思う
ダーリンの口論の中で
給料明細をちゃんと作れなかったのは、プリンターが壊れてたと言った
私は知っている
見習いの子でさえ、プリンターで作った給料明細だった事を
私はその程度の扱いだったんだなと
私はこの仕事をゲットしたときも
もう随分オーストラリアに疲れていて
人と話すのも英語で話すのもめんどくさくなっていたし
出来ればただ、給料だけもらってトラブルは避けたいと
あまり人とコミュニケーションをとらなかった
その時はクリスマスで忙しかったから、オーナーとも話す時間もなく
名前も聞かずに「とりあえずやって」と言われ、仕事を始めた
だから、紙クズの給料明細の扱いはわかっていたし
オージーとは違う扱いだったのも知っている
彼女の都合の良いように使われていたのも知っていたけど
もう戦うのに疲れてた私は
あえて、戦うのが嫌だった
でも、やっぱり戦い続けないといけないようです
郷に入ったら、郷に従えで
オージーのように「I don't care」と言って辞める
(気にしない)
やってみたけど、私にはやっぱり日本人の血が流れてるらしく
気になっちゃうようです
オーストラリアで今までF*ck youと言われてきたけれど
人にF*ck youというのは、言われるより痛いことなんだと学びました
(実際言ってないですけど)
ダーリンはこの店先の茶番劇にて
「オレ、頑張って戦ってたのに、なんで二人で泣いてハグしてるわけ
馬鹿みたいじゃん」
確かに
でも、ダーリンが殴りこんでくれなかったら
私もオーナーもわだかまりが一生残ったかもしれません
おかげで少しすっきりしました
ダーリンは「これで次のページが開けるね」と言ってくれました
そんな気がします
おしまい