ダーリンと一緒に暮らすようになり2年
初めはトイレにさえ行けなかったmimigato
今では老夫婦のよう
うちの両親の方がラブラブ
ダーリンはマンダバラという過疎化した小さな町に住んでいた
大きなスーパーもない、病院もない
若い人といえば韓国人のバックパッカー
友達になっても、旅に出てしまう
ダーリンは一人ぼっちだった
ダーリンは笑わなかった
こんなに無表情な人だったかなぁと思うほど
ダーリンは、楽しい事、嫌な事があっても何も話さなかった
もちろんチリでの事も家族のことも
あえて私も聞かなかった
一人暮らしが長いダーリンは料理、掃除が完璧
一緒に住んでいても、
自分でなんでもチャキチャキやってしまう
なんか寂しい…
もっと頼ってくれていいのになぁ…と思った
が…
2年の月日は怖ろしいものです
今では
靴下もパンツも脱いだら脱ぎっぱなし
掃除しないくせに文句だけは言う
料理も洗濯も私がイライラしてると手伝う程度
ペンが必要な時も
携帯が必要な時も
お茶が飲みたい時も
おなかがすいた時も
叫べば出てくるもんだと思ってるダーリン
ちょっと自分でやって!なんて言えば
「クソのmimigato」
とわけの分からない日本語を言われてみたりする
これ…
赤ちゃん返り
でも、ダーリンが自分の事を話してくれるようになって
なんとなく分かってきたのが
彼の人生で甘えられる人がいなかったんだと思う
ダーリンは母親に育てられ、小さな頃から
お母さんと弟を守っていかなきゃ
とお父さんのようだったと言います
子供の時、子供してこれなかったんだと思うんです
ダーリンは同じ年とは思えないほど
しっかりしてる部分と
どうしちゃったの?と思うほど子供な部分があります
今でも、彼は家族のお父さんしていて、
自分の家族の前ではしっかりしたダーリン
彼のお父さんは警察の警察の弁護士
(なにそれっ??)
エリートでかっこいいお父さんですが
自分が苦労してきたのもあるし、
あまり自分達の事を気にかけてくれてなかったと
家族とは認めてないんです
だから、うちのヘンタイお父さんみたいに
(ダーリンは私のお父さんをヘンタイお父さんと言ってます)
バカが事が言えたり
どこかに一緒に行けるお父さんがお父さん
私のヘンタイお父さんをお父さんと思ってますね
って…まだ結婚してなかった
もちろん、ダーリンは自分の家族にも感謝してます
女の人1人で2人の子供を育てるのは本当に大変だったと
今すごく思うとよくダーリンは言ってます
だけど、私のバカ家族はダーリンにとって、子供でいられる
甘えられる、バカが言える家族のようです
「おれ、日本に帰りたい…」
って良く言ってますが
チリ人やんけー!!
私と別れても家族に会いに行くそうです
今では仕事から帰ってくると
嫌な事、楽しかった事話してくれます
自分でスッキリして、バタンと寝ます
(私の話は聞きません)
2年間彼を甘やかせてしまいましたが、
ダーリンの赤ちゃん返り多めにみてあげてます。
私は、ダーリンにとって、
時に彼女、時に友達、時にお母さんなのです
何よりも笑ってくれるようになったのが嬉しいです