住吉大社月参りの後東寺・伏見稲荷大社参拝④「お山」を歩く
13日の夜、NHKのBSで、東大寺のお水取りの中継を見ました。お松明の行事もさることながら、行者さんが何度も板に体を打ち付ける、「五体投地」の迫力に驚きました。民衆に代わって滅罪を願っているのでしょうか。適切かどうか分かりませんが「代受苦」という言葉が、頭に浮かびました。1270年もの間、こうした行を続けてこられた方々に、あらためてお礼を申し上げたい気分です。さて、伏見稲荷大社参拝のことです。伏見稲荷のお社では、どうお詣りしたら良いのか、般若心経をあげてお詣りしていいのか、大祓の祝詞で良いのか、稲荷祝詞をあげるのか、授与所で稲荷神拝詞を授与頂いたものの、結論を出せないまま、とりあえず、熊鷹社を目指して、千本鳥居をくぐりました。この時刻、あまり参拝者はいませんでした。熊鷹社さんに到着して、前の店でろうそくを求めました。すると、店の人は細長い紙に名前を書くように言って、ろうそくをわりといい位置に上げてくれました。そして、ろうそくの下になまえをかいたかみをつけてくれました。半世紀分のお詫びがあるので、少し大きなろうそくにしましたが、隅っこでお詫びをさせて頂こうと思っていたのに、穴があったら入りたいような気分でした。とにかく、長い間のお詫びを申し上げ、お守り頂いた自営業も無事清算できたこと、今回、眼力社さんにご縁を頂戴する中で、熊鷹社の神様の庇護に気がついたこと、などを申し上げ、お詫びとお礼を申し上げた後、できましたら、今後も、眼力社の神様と合力されて、ご加護を頂戴できないかと、厚かましいお願いをいたしました。般若心経をあげるか、祝詞をあげるか、迷ったままだったので、手を合わせ念じるだけにしました。有名な、にしむら亭の前のベンチで休憩していると、毎日、お山に登っているという男性に声を掛けられました。自分に比べて凄く軽装でした。毎日登って居られるということで、まず、健康という御利益を頂戴していそうな方でした。この画像の先は、長岡京なんだそうです。ベンチで休んでいると、にしむら亭さんの前を右折してお山に登っていく人が多かったのですが、自分はまっすぐ眼力社を目指すことにしました。件の男性が「うん時計回りか」というので気がつきましたが、仏教系の方は、何事に付け、時計回りが多いですよね。休憩所から何分も歩かないうちに、お目当ての眼力社さんに到着しました。ここでお供えをして、と思ったのですが、時間が早すぎたのか、この日は閉店日だったのか、前のお店が閉まっていて、供え物なしの参拝となってしまいました。多分これは、本日は熊鷹社の神様に、お詫びとお礼とお願いをする日で、後日、あらためて参拝するようにということだろうと解釈いたしました。お水を少し頂き、今後のご縁をお願いして、そこからは、時計回りにお山を登って、神様方にご挨拶させて頂きました。歩いてみて、道が整備されていて、十津川の古い行者道を歩くよりずっとましだなあ、と思いつつ、ぽつりぽつりと、歩く人と出会いだして、負けん気を出して早足で歩きました。おもうに、「行をすればするほど、悟りから遠ざかる。」と、嘆かれた人がいますが、レベルは格段に違けれど、いま自分もそんな気分です。というのも、その日、お詣りを終えて、仕事が帰りを待っていたので、電車を乗り継いで会社に戻って、疲れが徐々にとれた後、右の股関節を痛めたことに気がつきました。自分のペースを守らず、早足で歩いたからでしょうね。コツコツと、いつもの歩行ペースで、神様方に挨拶することだけを考え、歩けば股関節を痛めることも無かったのに、と反省しています。今度は、ゆっくりと歩きます。いや低レベルの反省です。