脊髄損傷と起立性低血圧 | Know no Limit ~回復に限界はない~

脊髄損傷と起立性低血圧

皆さんこんにちは。


今回のブログはトレーナ-の今仲が担当しますニコニコ







今回のテーマはずばり起立性低血圧です。


起立性低血圧とは寝ている状態や、座っている状態から立位状態になる際の血圧の急激な低下(収縮期血圧20mmHg、拡張期血圧10mmHg以下の減少)により起こりますひらめき電球




人間は寝ている状態から立位状態になる際に、重力により多くの血液が下肢にたまりやすくなります。


その結果心臓に戻る血液量が少なくなることにより心臓から送り出される血液量が低下し低血圧になります。




通常、上記のような急激な血圧の変化にタイプするために、大動脈弓や頸動脈洞にある圧受容器の反応や、交換神経の活動、ホルモン分泌により心拍数をあげたり、心臓の収縮を強めて心拍出量を向上させたり、抹消血管の収縮を強め、血圧を上昇させて下肢に下がった血液を心臓へくみあげる事で起立性低血圧にならないように調節します音譜





しかし、自律神経障害があり、上記機能の低下が起こると血液が心臓に戻れず、その結果全身への血液供給が低下し、起立性低血圧が起こりやすくなります。






上記の内容として、大きく分けると2つあります。




まずは①自律神経機能の低下です





脊髄を障害される事により、自律神経障害も生じます。


自律神経は脊髄レベルでいうと、ほとんど交感神経となります。




下の図と照らし合わせてみて頂ければ分かりますが、副交感神経はS2~S4エリアしかありません。


※下の図で頭部と記載されているところが延髄までとなるので、その下が脊髄となります。














そのため、脊髄損傷者は交感神経を障害を受ける事が多く、基本的には副交感神経優位となりますあせる




下の図を見て頂ければ分かりますが、副交感神経と交感神経は拮抗する作用となります。












そのため、交感神経が障害されることにより、


心臓の拍動が弱くなる


心拍数の低下


血圧をあげれない(血管の収縮が弱い)


呼吸機能の低下




といった全身への血液供給が低下せざるおえない状況にさらされます叫び






もう一つの要因としては②心臓への血液還流量の低下です。






血液還流量とは心臓に帰ってくる血液量の事になります。




なぜ、帰ってくる血液量が大切かというと、心臓の拡大で心筋が引き伸ばされることによって、より強く収縮する事が可能となり、強い拍出を生み出します(スターリングの法則)

















そのため、血液還流量が低下することにより全身へ送る血液量が低下する事になります。




上記の項目をまとめてみて、心臓から血液が出て、帰ってくるまでの中で重要な項目を考えてみましょう。




①心臓が強く収縮し、血液が力強く拍出される。また多い回数拍出できる。


②静脈での抹消血管抵抗が強く血液が流れやすい状態


③下肢に降りた血液をスムーズに心臓まで上げていける状態。




だいたいこの3つの要素が重要だと考えられます合格





では、これらの上記3つの機能の向上が起立性低血圧の予防につながると考えることが出来るでしょう。










まず、①に関してですが、最も自律神経障害の影響を受けている部分であり、すぐの改善は困難であると言えます。




しかし、車椅子を漕ぐ時間を増やすといった体力向上のトレーニングを行う事で、心肺機能の向上により心拍出量の増加を促す事ができる可能性に繋がりますビックリマーク


ちなみに、心拍出量とは一回拍出量(一回の心臓の収縮により心臓から拍出される血液量)と心拍数の総和になります。










次に②ですが、よく弾性靴下を履かれる事が多いと思いますが、基本的にはそれと同じです。


筋肉の緊張を高める事により末梢の血管に圧を加える事により血流停滞を防ぎ、促進を促します。


この筋緊張を高めるには、下肢への刺激が必要になってきます。


J-Workoutでおこなっている立位等の様々な下肢のへの刺激を行い、下肢の反応を促し、筋緊張を高めていきますあし












最後に③になります。

上記の筋緊張に非常に似ている部分にもなりますが、下肢の筋肉の収縮が非常に重要となります。


特にふくらはぎの筋肉は別名第2の心臓と言われていますドキドキ


下肢にたまった静脈血をふくらはぎの収縮により、上方へ戻す事が出来ます。






では、なぜ収縮する事が静脈血を上方へ送ることに繋がるかは、静脈の構造が深く関与しています。


静脈にはたくさんのがあるのです得意げ




弁がある事で血液が下方に下がらないように助けているのです。






しかし、その弁が開かないと、上方へもいけません。


そして、その弁を開くのが血管の収縮になり、血管が収縮する事により弁が開くのです。




その血管の収縮を助けるのが、筋肉ですにひひ






たいてい下肢の静脈血の近くを筋肉が走っています。


ですから、それらの筋肉の収縮により静脈が押しつぶされ弁が開き、血液が上方に上がっていくことが出来ます目












これらを筋肉のポンプ作用といいます。




よく貧乏ゆすりは非常に嫌がられますが、貧血を有する人にとっては非常に重要な運動となります。


ですので、足関節のクローヌスも非常に重要と言えるでしょう!!






また、私の前回記載した呼吸という題目でのブログにも記載しましたが、呼吸筋の発達により、胸腔内の陰圧がおこり腹部周囲の静脈血を心臓へ引き込む事を容易とします。






これらの作用により心臓に戻ってくる血液量が増加することにより、起立性低血圧を予防します。






上記のような①~③の項目を考えると、ご自宅でも起立性低血圧を予防するようなトレーニングは出来てくると思います。




全然わかりません!という方はお気軽にスタッフにお声掛け下さい!


JWでのトレーニングと合わせて実施していき、起立性低血圧を改善していきましょうニコニコチョキ




KNOW NO LIMIT 2012に行った西部トレーナーによる講演
"Face Up !" ~起立性低血圧~も、ぜひご覧になってみてください!!