エアコン診断&リフレッシュ【プジョー206】 | 男のアトリエ

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京都市にある欧州輸入車の専門店、『株式会社ジェイウェーブ』 が送る気まぐれな日記です。

日々の他愛もない出来事から、新規入庫車両のご案内や弊社が実施した整備&用品取付けなど仕事に関する事もご紹介しております。

昨日、プジョー206にお乗りのオーナー様からエアコン診断&リフレッシュの作業依頼をいただきました。

お話をお伺いするとエアコンの冷えが悪いとの事でしたので、まずは温度計を吹き出し口に差し込み冷え具合の確認


34℃ぐらいあった温度が徐々に下がり始めて22.6℃でストップ

外気温が高すぎるので22.6℃でも風はかすかに冷たく感じますが正直、この温度ではほぼ効いていないに等しい状況です。



早速、エアコン診断を開始

まずは車体側のエアコン内部から冷媒(ガス)を全て回収(抜き取り)します。

この回収の際に冷媒に混入している水分や不純物は特殊なフィルターを通して濾過し、純粋なR134冷媒のみにしてから一旦タンクに保存

エアコン内部に水分や不純物が混入しているとエアコンシステムに深刻なダメージを与えますので重要な工程です。



車両側のエアコン内部から回収した冷媒量は210g
規定量が685g(±20g)なので475gも不足している計算になります。

どこからかリークしている事は間違い無さそうなので、今回は蛍光剤入りのエアコンオイルを一本入れる事にしました。

蛍光剤を入れる事によりリークしている箇所から冷媒と一緒に蛍光剤も漏れ出しますので、ブラックライトを当てて光っている部分を見つけ出しリーク箇所を特定します。



いつも通り、真空引きを20分行い規定量の冷媒を充填

冷媒の充填量は規定量が685g(±20g)ですがエアコンオイルのサービス缶にも40gの冷媒が入っておりますので、その分を差し引き660gを充填

これで700gの冷媒を充填した事になり許容誤差の範囲内となります。

作業後のエアコン温度は8.6℃(その差は14℃!!)
おフランスな車とは思えないほどの冷え具合ですね~(笑)

冷え冷えのエアコンにお客様も大満足いただき、お帰りになられました

K様!エアコンが冷えすぎるので風邪をひかぬようお気を付け下さい

では...Byやま