そんな私の相棒とも言える愛車の車検が迫ってきましたので、車検整備を実施

自分が乗る車であってもお客様のお車と同様にしっかりと整備を行います。
定められた整備をせずにただ通すだけの安上げ車検は行いません。
それは自分の命を守る為でもあります。

まずはブレーキフルード交換から...
ブレーキフルードの主成分はポリエチレングリコールモノエーテル
グリコール系は吸湿性が非常に高く、空気中の湿気を吸ってしまう性質を持っています。
湿気を吸って劣化が進むと本来、無色透明なはずのブレーキフルードが黄色から茶色へと変色が進んでいきます。


過度の吸湿で劣化したブレーキフルードをそのまま使い続けるとブレーキシステム内に錆を生じさせたり、ゴム製ブレーキホースの劣化を進行させたりとシステムに大きなダメージを与えます。
そしてブレーキフルードの劣化で一番怖いのは吸湿でブレーキフルードの沸点が低下した事によりベーパーロック現象が起こりやすくなる点です。
ベーパーロックとはブレーキフルードが沸騰した事でブレーキライン内に気泡が発生し、ブレーキを踏んでもその力が気泡を圧縮する事に使われてしまい、ブレーキがきかなくなる現象の事です。
このような事態は命を脅かすとても危険な現象なので未然に予防する必要がございます。
ちなみにブレーキフルードは安全上重要な油脂類の為、最低でも車検毎に交換する事が望ましいとされております。
ジェイウェーブでは車検でお預かりしたお車は全て無条件で交換しておりますのでご安心下さい。

ブレーキフルードの簡単なチェック方法はエンジンルーム内にあるブレーキマスターと一体になっているリザーブタンクの色で確認できます。
ほとんどのタンクは乳白色なので、もし著しく劣化が進んでいれば上記写真のように色の変化が見受けられます。
上記写真のような状態であれば早急に交換が必要となります。


さてプジョー308のその他不具合箇所ですがタペットカバー及び、ブローバイホースからのオイル漏れを発見

補機類を外した後、タペットカバーを外します。
タペットカバーのオイル漏れの場合はカバー周辺に取り付けられているパッキンを新品交換します。
ホース類は基本的にホースごと新品交換します。

外したタペットカバーや補機類は細かなゴミや埃が付着しておりますので、組み付ける前に綺麗に清掃します。
タペットカバーの組み付けの際は何本もあるボルトを均一に締め付けられるようにトルクレンチを用います。

今回は上記の内容以外にワイパーブレードやエアフィルターも新品交換して完了となりました。
エンジンオイルとバッテリーはこの前交換したばかりなので今回はスルーです。
では...Byやま