エアコンガスチャージ | 男のアトリエ

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京都市にある欧州輸入車の専門店、『株式会社ジェイウェーブ』 が送る気まぐれな日記です。

日々の他愛もない出来事から、新規入庫車両のご案内や弊社が実施した整備&用品取付けなど仕事に関する事もご紹介しております。

本日の京都は非常に暑く、運転時にエアコンが必須です。
これからのシーズンに向け弊社代車のエアコンガスチャージを行いました。

エアコンガスチャージといえばまず登場するのがこちらの工具です。




このゲージマニーホールドでエアコンシステムの圧力を点検します。
圧力が低ければガスが少ない、もしくは圧縮不良などと判断するのですが、
外気温などにも左右されやすく判断は非常に熟練を要します。

エンジンルームを見渡すと通常このようなラベルが貼られています。

冷媒封入量は重量で管理願いますと記載されております。????
(画像は違う車両のものです)
重量で管理と書かれているのに圧力を計っているのです。
そこでこちらが登場





エアコンガス、回収再生器(クリーニング)です

こちらの機械で、車両からエアコンガスをいったん回収、充填量を計測し
ガス中の水分、不純物を除去し規定量を再充填します。
それでは作業前に現在の利き具合を点検



吹き出し口温度で19.1℃です。
それでは回収してみましょう。



340g回収しました。通常はエンジンルームに充填量が記載されているのですが
今回は見当たらなかったので資料にて確認します。



規定量は550gなので210グラム減っています。
今回は実験もかねてまずは450g充填してみます。



充填後の吹き出し口温度



少し温度が下がりました。

再度100g充填



充填後



一気に冷えました。
実は屋外に置いていた車両だったんで徐々に室温が下がりこれだけ極端な結果となりました
今回の施工は国産車ですが輸入車も同じように記載されています。

やはり充填重量が記載されております。
充填誤差が認められるのは30グラムと少なくゲージマニーホールドを使用しての
追加充填で、正規量を充填するのはほぼ不可能です。

エアコンガスは通常漏れてはいけませんが、使用過程においてわずかずつ
減少することは避けられません。わずか100gでもエアコンの効き具合には体感できる違いが出ます。
ではなぜ一般的にはゲージマニーホールドを使用するのか?
それはたぶん、機械が非常に高価だからです。
この機械、なんと軽自動車なら新車が買えてしまいます。
しかしながら、外気温に左右されることなく冬場でも正確な作業ができ、
またエアコンガスを大気解放という違法なこともする必要がない
非常に優秀な機械です。

売り上げを上げるために、「とりあえず一本入れときましょうか」
とか、明らかに漏れがひどく、充填してもすぐもれそうな車に
「とりあえず足してみましょうか」
とガスチャージするよりもきちんとした作業ができるところに依頼されることを
お勧めします。

弊社ではガスチャージ基本料金6,000円ガスチャージは10グラム単位で承ります。
さらに追加で

こんなのも扱っています。
輸入車、国産車問わず作業可能ですが一部作業できないお車もございます。
*ハイブリッドカー
*正規充填量の不明な車
*明らかにエアコンシステムに異常がある車

夏本番前に、快適な車内環境をご準備ください