これまでの日本人の人生は
「教育が20年、仕事が40年、老後(引退)が20年」
というのが基本となっていた。
ところが昨今
「人生100年時代!あるいはヒトは120歳まで生きられる!」
なんてことを言い出す人たちが出てきたり
実際平均寿命も過去最高を更新している。
今より長生きになると、このモデルケースは破綻していく。
つまり、人生設計を新しく作りなおさなければならないということだ。
これからは
「教育」「仕事」「老後(引退)」という単純な区割りではなく
「老後(引退)」を含め、その時々で
「教育」と「仕事」が絡み合う
マルチステージの人生プランが必要になるのではないか。
欽ちゃんの愛称で親しまれ日本のコメディアンとして
確固たる地位を築いた萩本欽一さんは、74歳という年齢で
駒澤大学仏教学部の4年制大学に入学し、学んだ。
当時マスコミに大きく取り上げられ「理想のセカンドライフ」
「第二の青春」として話題になった。
思面白い生き方だと思う。
まさしく「人生100年時代」の生き方を体現されているわけだ。
きっかけは、70歳を過ぎたくらいから物忘れが多くなって
人とお会いしても、「えーと、あなたは・・・?」とすぐに名前が出てこない。
もしかしたら認知症になるかもしれないと意識しはじめたことだとか。
世間ではよくテレビや雑誌などでよく「ボケない方法」などの特集が組まれたりしていて、誰もが忘れっぽくなるのを嘆いている。
だけど欽ちゃん、「僕は、物を忘れていくことには抵抗せず、忘れるなら忘れた分だけ、新しい知識を入れていけばいいと思ったんです」。
つまり、ボケが引き算ならその分「足し算」して
プラマイゼロになればいいと。
また、大学生活では学ぶ楽しさに加えてもう一つ
いろんな人と出会える楽しさがあったそうだ。
1年生のとき、ある女の子が
「欽ちゃん、友達になろう」って言ってくれた。
だけど僕はそのとき
どういったらいいのか分からなくて、ちゃんと返事ができなかったそう。
4年経ってその女の子に
「あの時、何て言ったらよかったの?」って聞いたら
「欽ちゃん、簡単じゃない。『もう友達だよ』って言えばよかったのに」って。
萩本さん、若い人達ってオシャレな会話をするんだね。
そういう素敵な会話や言葉をたくさん教えてもらったという。
定年で会社を退職した人たちが
その後の生活で何に一番苦しむかというと
「孤独」らしい。
そいう人たちにとって、大学でまた学びなおしたり
あるいは新しい仕事に挑戦したり
またはボランティアといった
社会との繋がりを保つのに役立つ場所を見つけることこそが
″人生100年時代″を生き抜くうえでは
とても大事になってくるのかもしれない。
プロにはやっぱ必要だわ!✌
本日は以上です。