2016年熊本地震から丸3年を迎えた。
もう3年か、まだ3年か
受け止め方は人それぞれであろう。
災害公営住宅(復興住宅)の建設も各地で進んでいるが
現在も1万6519人が仮設住宅での生活が続いており
住まい再建のめどが立たない被災者はまだ多い。
それでも復興、再生への長い道のりも
一歩一歩確実に前に進んでいるのも確か。
人間、辛いことは忘れてしまいたいのが人情。
しかし一方、忘れてならないこともある。
震災の教訓もそうだ。
そして、記憶の風化にあらがい続けている人たちがいることを
忘れてはならない。
平成28年熊本地震概要
前震 2016年4月14日午後9時26分
震源:益城町
規模:M(マグチチュード)6.5
最大震度:7(益城町)
本震 2016年4月16日午前1時25分
震源:嘉島町
規模:M(マグニチュード)7.3
最大震度:7(益城町・西原村)
※ 嘉島町のうちの小さいホテルも被災。(;゚Д゚)!
「災害の時代」ともいわれた平成は間もなく幕を閉じる。
ここで、平成に起こった災害を振り返っておこう。
1990年代:平成2~11年
1990年~雲仙普賢岳火砕流
1991年台風19号
1993年1月15日釧路沖地震(最大震度6)
1993年7月12日北海道西南沖地震(最大震度6)
1994年10月4日北海道東方沖地震(最大震度6)
1994年三陸はるか沖地震(最大震度6)
1995年1月17日阪神淡路大震災(最大震度7)
2000年代:平成12~21年
2000年6月26日三宅島噴火
2000年10月6日鳥取県西部地震(最大震度6)
2003年9月26日十勝沖地震(最大震度6)
2004年10月23日新潟県中越地震(最大震度7)
2005年3月20日福岡西方沖地震(最大震度6)
2005年8月29日~台風14号
2006年豪雪
2007年3月25日能登半島地震(最大震度6)
2007年7月16日新潟県中越沖地震(最大震度6)
2008年6月14日岩手・宮城内陸地震(最大震度6)
2008年7月24日岩手県沿岸北部地震(最大震度6)
2009年8月11日駿河湾地震(最大震度6)
2010年代:平成22~31年
2010年豪雪
2011年1月~新燃岳噴火
2011年3月11日東日本大震災(最大震度7)
2011年4月11日福島県浜通り地震(最大震度6)
2011年8月25日~台風12号
2013年10月11日~台風26号
2014年豪雪
2014年8月20日広島市土砂災害
2014年9月27日御嶽山噴火
2016年4月14日・16日熊本地震(最大震度7)
2016年8月17日~台風7、9、11号北海道上陸
2017年7月5日~九州北部豪雨
2018年6月28日~西日本豪雨
2018年9月4日~台風21号
2018年9月6日北海道胆振東部地震(最大震度7)
これ以外にも災害レベルの猛暑や豪雨などもあった。
甚大な被害をもたらした災害が、30年間にこれだけあったことに
改めて驚かされる。
ただ新たな時代も、災害は列島のどこかで繰り返されることだろう。
震度7を2回という未曾有の大地震に見舞われた熊本は
その貴重な経験を語り継ぐ役割を担った。
語り継ぐ相手は外部の人とは限らない。
家族や同僚、近所に人など身近な人が重要かもしれない。
被災者にとって、辛い経験を忘れ去られてしまうほどつらいことはない。
節目に際し、震災の教訓や体験を語り合うきっかけとしたいものである。
本日は以上です。