「終わり良ければすべて良し」とか「生き方は最終章が大事」
などと 一般的に考えられている。
小さいときから親から溢れんばかりの愛情を受け
優秀な成績で学校を卒業して、社会的にも認められる職業につく。
そのまま順風満帆に行けば申し分ないのであろうが
最後の最後でつまずいたら
その挫折感や失望感を抱いたままあの世へ旅立たなければならない。
「それじゃ人生台無しじゃないか」といった考え方だ。
たしかに終わりは大切である。
でもそれよりもっと大事なのはその過程、プロセスではないだろうか。
どんな境遇、状況におかれようと、毎日を愉しく生きることができれば
最後がどうであれ一定の納得ができるはず。
少なくとも大きな失望感や挫折感を感じないですむのではないだろうか。最後や結果ばかりにこだわってプロセスを愉しめない人は
人生を十分に味わえないように思う。
先のことを考えて「いまは我慢する」ということも大事なことかもしれない。だけれども、それが行き過ぎると
いったい何のための人生かわからなくなる。
人生、その時々の過程を愉しむ姿勢は最低限持つべきだろう。
それも大げさに考える必要はなく
人生のプロセスとは大抵は些細なことばかりだ。
「お昼、何を食べる?」「今日のテニスの試合
なおみちゃんを応援するぞ~!」
「今日は明るい色のお洋服で出かけよっ」
「今度の休みは庭に花でも植えよう」・・・
人生のプロセスとはこんな些細なことの積み重ねだ。
でもそれが大切なのではないか。
大きな夢を抱き、実現に向けて邁進するのも素晴らしいことだが
日々些細な事柄で愉しめる自分づくりをしておかないと
一つもリラックスできないまま人生の幕がいつ下りてしまうかもしれない。こういう些細な種類の愉しみをたくさん持っていることが
人生を豊かにするコツではないかと思う。
最後も大切だが、それがいつ来るかは
誰にもわからないのだから・・・。
時にはのんびりと自然の中に身を置いてみるのもいい・・・
本日は以上です。