寂 心 さ ん の 樟(クス) | ✿ 日々是好日 ~ 降っても晴れても ~ ✿

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勤労学生時代から30年“喜怒哀楽”のサラリーマン人生を経て独立。数十店舗の外食企業が上場し全国700店超になるまでを経験。飲食業で育てられた男が、今度は “厳しくも愉しいホテル経営” に挑戦!「無常迅速、時人を待たず」を我が肝に銘じ。

 

  熊本市北区北迫町に巨大な1本のクスの木がある。

 

 

いにしえの魂が宿る熊本のパワースポット!?

 

 

「寂心さんの大クス」 と 呼ばれるものだ。

 

 

 

 

 

幹周り13.3m、高さ30m、枝張りは50m以上もあり

樹根は蛸の足のように地上を張っており

樹齢は約800年といわれ、県指定天然記念物や「新日本名木100選」

に選ばれている名木である。

 

 

立ち寄ったこの日、業者さんによる樹勢回復作業が行われていた。

 

 

このクスノキの名前の由来となった「寂心(じゃくしん)さん」とは

戦国時代、この付近を領した武将・鹿子木親員(かのこぎちかかず)のことであり

現在の熊本城の原型となる隈本城を後の熊本県立第一高等学校付近に築くなどの功績があった人物。後に出家し「厳松軒寂心」と号し

1549年(天文18)に死去した。

親員改め寂心は、自らの手植えの木とされるクスノキの下に葬られた。

 

 

 

 

クスノキは大きく成長して、やがて寂心の墓石をその根の中に巻き込むような形になった。そのため地元の人々はクスノキを「寂心のクス」と呼ぶようになり、緑地公園の憩いの場として親しまれている。

 

 

 

 

 

 

因みに熊本県はこの寂心さんのクスの他にも同じく熊本市中央区の藤崎台県営野球場の「藤崎台のクスノキ群」(国指定の天然記念物)や宇土市の「栗崎の天神クス」(県指定天然記念物)などクスの木の大木が多く

1966年(昭和41)にはクスノキが熊本の「県の木」に選ばれている。

 

 

 

 

 

 

 

本日は以上です。