今年は生涯忘れることのできない年となった。
南国九州熊本では冬でも、めったに雪は降らない。
しかし1月は数十年に一度と言われる寒波で始まり、積雪を記録。
※わが家のデッキに積もった雪 ( 1月24日)
そして、例年と同じように美しい桜の季節を過ごしていた4月の夜中
突如起こった地震の恐怖!
2度に渡る震度7の激震、「平成28年熊本地震」の発生である。
過去経験のない甚大な被害と悲しい光景が・・・。
特に益城町や南阿蘇地域の惨状には言葉もでない。
そして、熊本のシンボル、「熊本城」までもが・・・
いつも堂々とした熊本城は、地元の誇りである。
自慢の石垣は至るところで見るも無残に崩壊して
現在城内に入ることはできない。
「飯田丸五階櫓(いいだまるごかいやぐら ※写真上)」や戌亥櫓(いぬいやぐら)、土台が崩れ奇跡的に残った隅石だけで支え踏ん張っている
その姿を目にしたときは、涙が流れた。
広大な熊本城内の復旧には20年以上を要するという。
いまは、どれだけの長い年月がかかろうが愛する我が郷土の完全なる
復興の姿を見届けなければならない!
その後梅雨に入り、6月・7月と追い討ちをかける大雨、集中豪雨で
再び大きな被害が発生する。
一転、翌8月は35度以上の猛暑日が26日間と記録的酷暑であった。
さらに10月には、36年ぶりという「阿蘇山中岳の爆発的噴火」。
振り返れば、熊本にとっては本当に厳しい一年であった。
自らも地震では避難し車中泊を経験。
経営するホテルも被災し、再開の目処すら立たず全従業員を一旦解雇せざるを得ない状況になったことは苦しかった。
しかしすでに今年も大晦日
例年通り新年を迎えることができるまでに至り、誠に幸いである。
震災はこれからのわが人生にとって大変貴重な経験となり良かった。
いや、良くはないが (^_^;)・・・・、まさかの事態を想定し
「8割を悲観的に準備し、2割を楽観的に生きる」
ということ。
この考え方を身を持って実感できたことは
結果として良かったのだと思う。
来年は、穏やかな日々であってほしいと願う。
「熊本の本年の災禍は、未来への大きな発展に繋がっていくぜよ!」:清正公
今年も一年、大変多くの皆さま方に支えられ深く感謝申し上げます。
どうぞ皆さま、素晴らしい新年をお迎えください。
本日は以上です。