阿蘇・二重峠(ふたえのとうげ)~石畳の道~ | ✿ 日々是好日 ~ 降っても晴れても ~ ✿

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勤労学生時代から30年“喜怒哀楽”のサラリーマン人生を経て独立。数十店舗の外食企業が上場し全国700店超になるまでを経験。飲食業で育てられた男が、今度は “厳しくも愉しいホテル経営” に挑戦!「無常迅速、時人を待たず」を我が肝に銘じ。

 

菊池郡大津町から国道57号線を経て

県道339号線(通称ミルクロード)に入り、阿蘇方面へ約9kmほど上って行くと

阿蘇市車帰の二重峠(ふたえのとうげ)が

阿蘇谷への標高差225m、幅2~3m、石畳の道として約2kmにわたって残っています。

 

 

~参勤交代の道~

 

肥後四街道(豊後街道・豊前街道・薩摩街道・日向街道)のうち肥後(現熊本)から

鶴崎豊後(現大分市)へ向かう豊後街道は

加藤清正によって開かれ

参勤交代路として細川氏によって整備されました。

 

 

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ミルクロード沿い交差点角地に建つ「二重峠 西南之役戦跡」の碑がまずは目印。

 

 


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そこをさらに道なりに上って行くと

右手に「豊後街道・二重峠石畳」という看板が立っています。

 

 

       

~ 殿様が通った石畳の道 ~

 

二重峠という名は

昔、阿蘇の平野が湖だったころ、阿蘇の神様、国造神(くにのみやつこ)である

健磐 龍 命(たけいわたつのみこと)が火口原の水を流し干すために

阿蘇外輪山がもっとも低かったこの地を蹴破ろうとしましたが

山が二重になっていて破れなかったという

阿蘇創造の神話が名前の由来となっています。

 


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ミルクロードの二重峠から石畳を下ると急カーブが連続しています。

途中、眼下に阿蘇谷、その向こうに阿蘇五岳の高岳を望むことができます。

 

 

 

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1864年(文久4年)には、四国艦隊下関砲撃事件調停の幕命を受け

江戸から長崎に向かった勝海舟が、坂本龍馬らとともにこの峠を大分方面から越えています。

『海舟日記』の「二重の峠あり。甚(はなは)だ高く、峠の道十八、九町、最難所、路、道の脚

ほとんど頂上をめぐる」との記事に、峠を越える苦労がうかがえます。

 

 

また、二重峠は1877年(明治10年)砲台を築いた薩摩郡と官軍(東京府警視隊)の

西南の戦争の激戦地です。

さらには今年7月の大雨災害で甚大な被害を受けた阿蘇東外輪を上る

滝室坂(たきむろざか)も同戦争の激戦地でありました。

 


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二重峠は

小国・阿蘇・大津を結ぶ交通の要地であり

江戸時代、阿蘇地方の農民たちは

大津にある熊本藩の米蔵に年貢米を運ぶためにこの峠を越えていたのです。

 

 

 

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途中、「岩坂村つくり」という文字を刻んだ岩があります。

その文字を探しましたがかなり風化していてよく読み取ることはできませんでした( ̄_ ̄ i) 

石畳道を造った岩坂村(現大津町)の人が残したものです。

この石畳の工事には阿蘇・合志郡・だけでなく

上益城郡などからも農民が駆り出されたといわれます。

 


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もう少し下ると、2体の地蔵が祀られています。

秋の青い空と広がった草原の緑がきれいです。

このあと石畳を上って帰ることは考えないように・・・風景を楽しみます。(;´▽`A`` 


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地蔵の1体には「天命」の文字が刻まれ

厨子(ずし)には「文政五年」(1822)とあります。

江戸時代後期から二重峠を行き交う人たちを見守って来たお地蔵さんなんですね。(ノ゚ο゚)ノ


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その地蔵の前には牛王(ごおう)の水と呼ばれる湧水があります。

旅人はここでのどを潤していたのでしょう

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ハイ
ボクもここでのどを潤して引き返すこととしました。(´∀`)

 

 

 

 

 

 

本日は以上です。