テレビドラマなど見ていると
時折議論のたねとなっている選択肢がこれです。
会社か家庭か。また、仕事をとるのか家庭をとるのか。
でも、ボクはこういう選択肢を持ち出すこと自体が
ナンセンスであり間違いだと思います。
「相手を殺すか、自分が死ぬか」 というのに似て
極論を求めすぎているからです。
働き盛りで仕事の面白み、責任感、やりがいを持って、なおかつ家族を
食わしていくために日々ガンバっているサラリーマンに
「あなた家庭と仕事と、いったいどっちが大事なの!」 と
つめよる奥さんは、ちと残酷な人です。
なぜなら、この二つは二者択一になじまないからです。
選択する場合は少なくとも共通の土俵が必要です。
犬と猫どっちを飼うか、であればペットを飼うという土俵があり
車を買うか貯金をするかであれば、お金の使い方という土俵があります。
だけれども、家庭と仕事というのは、女房と子供を比べて、
どっちを愛しているかと問われるようなもので、返答に窮するのです。
また
小さい子供にパパとママどっちが好き?
これも子供には迷惑な質問です。
たいていの男は家庭も会社(仕事)も大事にしたいと思っているハズ?。
だけどその時おかれている状況や都合でどちらか一方に偏ってしまう。
それで奥さんは不満におもって文句をいうことになる。
奥さんの立場としては、こういうとき相手につめよっても
けっして良い結果が出ないと思うべきでしょう。
それより家庭に夫が目を向けるように
居心地をよくした方が効果があるのではないでしょうか。
北風と太陽が旅人のコートを脱がす話を思い出してみてください。
夫の方はどうかというと、こちらも少々うしろめたいハズなのです。
実は仕事の方が面白い!いや、大事と思っている男が多いからです。
でもこれも考えものです。
今は面白く楽しかったり大事かもしれませんが、会社というのは非常な世界で
失敗したり用済みになれば、容赦なくほっぽり出されたりすることは目にみえています。
そうなったとき、あわてて家庭に戻ってきても、もう既に遅いかもしれません。
実際、そういう目にあっているサラリーマンも大勢いるのです。
いくら、会社(仕事)が面白くても、大事でも
家庭というものを経営する役割をきちんと果たさなければなりません。
女房子供から不満がでるような生き方はなるべく避けなくてはなりません。
(サラリーマン時代、過去の私も言えた義理ではありませんが (^^ゞ・・・)
でもこの手の問題は家庭争議のきっかけともなります。
そこであるお方が一つの妙案を紹介されていました。
「あなた、会社(仕事)と家庭とどっちが・・・・」 と言い出したらこう答えなさい。
「二者択一で問題は解決しない。仏教には善悪の他に無記という選択肢があるんだよ。
ボクらも第三の選択肢を探してみるべきではないのかなぁ」。。。
わからず屋の奥さんに通じるとも思えませんが
「会社(仕事)に決まっているだろ!」 と答えて
問題をエスカレートさせることだけは防げるかもしれません。(*^▽^*)
本日は以上です。