亀吉の「わがふる里シリーズ」。
熊本県北にある温泉町山鹿(やまが)、その山鹿市中心部から国道3号線を
車で北上すること約5分、右手に小高い山の麓に桜やツツジやの名所としても知られる
この日輪寺は千年も前に建立されたという県下でも有数の古刹(こさつ)。
南北朝の時代に菊池武時が再興したと伝えられています。
楼門には、天正13年(1357)に鋳造したとの銘がある梵鐘がかかっています。
※楼門を裏側からよく見ないと気づかない人も多い。
実はこれもあまり知られていないことですが、日輪寺には県下有数のマキの大木があります。
マキの木と言えば、普通イヌマキ(マキ科)を指すことが多いのですが
このマキはラカンマキという種類で、イヌマキに比べて、より葉が短く上品な感じがするので
庭木や垣根に用いられることが多い種類です。
このマキの近くには、菊池武時の息女「了心素覚尼(りょうしんそかくに)」の墓があります。
菊池武時は、正和5年(1316)に天庵禅師(てんあんぜんし)を招き日輪寺を再興します。
その時、了心素覚尼を住まわせていたと言われています。
また、忠臣蔵で有名な赤穂義士は、藩主の仇討ちを成し遂げた後
細川家の家老預りになったのですが
切腹を仰せつかった「大石内良雄(蔵之助)」以下17士の遺髪が納められている遺髪塔があります。
毎年2月初旬には「義士まつり」が開催されます。
日輪寺境内には、『とき処 南無 (ときどころなーむ)』 という
精進料理を出している食事処があります。
住職自ら採った山菜や胡麻豆腐を使った本格的精進料理が味わえます。
境内の広場横の入口から橋を渡り、
「おびんずる(通称:撫で仏)」と呼ばれる大仏様があります。
見た瞬間「大仏様が後ろに倒れる!!」と思われるかもしれませんが
最初から山の傾斜に合わせて建てられているらしくご心配は無用。
(天を見すえ胸を雲海に張り世界の平和と人類の無病息災を願っておられるお姿)
だとか・・・
さらに横の階段を上ると、このおびんずる様の体内に入れるようになっており
内部にはさらに黄金色のおびんずる様の分身(ミニチュア)が横たわっていて
自分の身体の悪い部分とおびんずる様の同じ部分を交互に撫でると病気が治ると言われています。
「撫で仏」の由縁ですね。
亀吉は、取り敢えず頭を交互に撫でてきましたよ・・(;^_^A
さて、つつじ公園の方へ行きます。
右手には、文禄15年12月14日、吉良邸に討ち入り本懐後
大石内蔵之助ら十七義士の細川藩接待役をつとめた堀内伝右衛門の墓所があります。
GWに入る前日に行ったのですが
新緑がきれいで、山を上ると風がとても心地良かったです。(‐^▽^‐)
今年は5月に入ったGWあたりが見頃でしょうか。
日輪寺(にちりんじ)
山鹿市杉1607
0968-43-5802
本日は以上です。
つつじが満開の時期の日輪寺