ある人が、あるとき変な実験をした。
その人は、「一日中、ずっとムスッ」 としてみた。
そう、口を「へ」の字にしたまま。
「あえて」無愛想で色んな人と接してみた。
家族とか友達だけじゃなくて、出会う人すべてに。
すると、不思議なことが起きた。
コンビニの店員さんも、ファミレスのウエートレスさんも
接する人、すれ違う人、色んな人たちが嫌な奴に見えてくる。
態度が悪い人ばっかりとで合うのだ。
それで、今度は違う日に、ニコヤカに相愛想よくふるまってみた。
しかもムスッとしたところと同じ場所を巡った。
笑顔できちんと挨拶したり、ハキハキと愛想よくお礼を言った。
すると! これまた不思議なことが・・・。
同じ店員さんが、すごくいい人になった。
いい人ばかりと出会うのだ。
この実験からわかることは
「同じ人でもこちら側の態度やふるまいで、全然違う人になる」
ということ。
つまり、普段、明るく愛想よく元気にハキハキと生きている人と
無愛想でムスッとしている人が感じる世界は、全然違うのではないか!
前者にとってこの世はいい人ばっかりに思える。
しかし、後者にとっては
この世は嫌な人ばっかりだと感じてしまう。
同じ世界なのに・・・。
人のこころはあらゆる多面性をもっている。
どんな人間でも、穏やかな面もあれば、激しい面もあり、広い面もあれば狭い面もある。
しかし、人と人とは、互いに影響しあって、その時々によって出てくる面が違う。
つまり、こちらが「ムスッ」 とした態度をしていると相手は
「ムスッ」 に適応した面を出してくるのだ。
こちらが警戒心たっぷりでいけば、相手だって心を閉じてしまうだろう。
逆にこちらが、心を開いて、柔らかく接すれば
相手も自然と扉を開いていく。
だから、もし
「なぜ、世の中は、わたしに冷たいのだろう」 と感じている人がいるとしたら
それはおそらく相手に対する態度が冷たいと判断されているはず。
自分がいつもとっている態度は客観的には見られないもの。
自分の写真や撮影されたビデオを撮って見たとき、予想と違って驚くことがある。
それと同じで
意外に自分の態度が相手にとっては悪い方向にとらえられている場合が多いのである。
あなたも自分の態度をチェックしてみたらどうだろうか。
※ 双雲にだまされろより
本日は以上です。