■ 断熱 その1
断熱については断熱材の種類・工法と、私なりに悩んだ部分です。他社メーカーの仕様を含め、ここに至るまでの経緯を書きたかったのですが、それを簡潔にまとめることができず、要点だけを書くことにします。
私の家造りのポイントである断熱・気密・換気のうち、“夏に涼しく、冬は暖かい家”にするためには断熱は欠かせません。
断熱性を高めることで、冷房や暖房を使った室温を維持するエネルギーは、大きく違ってきます。
そうすることで、室温が外気温に極端に影響されず、部屋ごとの室温差も少なくなります。
断熱を高めるためにはまずは、家の最大の弱点である
「窓」の性能を上げる事が最重要です。
そのために、私はYKK APW430(3重ガラス)を採用しました。窓(トリプルガラスにした理由)リンク
断熱材には鉱物系、プラスチック系、発泡無機質系、自然系と多種多様ありますが、MBCハウスでは壁は高性能グラスウールの内断熱工法が標準となっています。
私は、屋根断熱・壁・基礎断熱(内側)すべて現場発泡ウレタンのアクアフォーム(建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種3のプラスチック系断熱材)を採用しました。
断熱材のセルロースファイバーなどは調湿効果もあり、吸音性もあるため魅力的でしたが、セルロースの密度を上げても時間の経過とともに自重に 耐えられなくて沈下します。沈下すると、隙間が空き、 断熱欠損となるばかりでなく、見えない場所で結露が発生しカビの原因となります。
アクアフォームの場合は、吹き付けてすぐモコモコと発泡し、1cm程度の空間があれば隙間なく充填できるため、壁体内結露を抑制できること。また、自己接着力を有する為、下がってしまう心配もなく、萎縮などの経年劣化も少ない、独立気泡でなく連続気泡のため吸音性は高まる事などです。
他にも断熱材選びは熱伝導率λ・熱抵抗値Rなど、注目すべき点もありますが、何よりも断熱材の厚みと隙間なく充填する事が重要となります。
一般的に使われる高性能グラスウールも費用対効果に優れ、きっちり施工してもらえば全く問題ないです。
(鹿児島県内ではMBCハウス以外にも、トータルハウジング・感動の3社だけはグラスウールマイスターの認定を積極的に取得されています)
とはいえ、素人に防湿層を含め、“断熱材がきっちりと施工されているか” “施工精度のムラ”、これを判断するのは難しいと思います。
その点、アクアフォームの場合、施工の確認は素人にも容易です。
厚みをウレタン測定ゲージで確認できること、サーモグラフィを用いて断熱欠損を早期発見・修復できること。
このメリットは大きいと思います。
日本アクアHPより
断熱といってもどの程度必要なのか。
現在、国が定めている基準があります。
次回(UA値について)につづきます。

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