9月9日(土)、日本時間10日未明、ドイツで行われたテストマッチ ドイツvs日本戦、テレビ中継はなかったようなので10日(日)にネット検索で試合結果を知りました。なんとアウェーにもかかわらず4-1と快勝したそうです。

この結果をどう見るべきなのか、正直、すぐには思い浮かびませんでした。こんな経験、30年以上の日本代表応援経験で、 おそらく初めてでしょう。

日本がそれほど強くなったのか、ドイツがあまりにも弱くなったのか。
4点とった攻撃、1点に抑えた守り、仮にドイツが相当レベルダウンしていることを差し引いても、日本の力が相当上がっていることは間違いないでしょう。

ネットでは二人の選手にスポットがあたっていました。
一人は、MOMに押すサイトもあるDF冨安健洋選手、この選手の能力がこれからピークに向かっていくと、日本代表はしばらく「守り」という部分で相当自信を持つように思います。今回のスタメンで、中盤の底からDFラインにかけて、遠藤航選手、守田英正選手、伊藤洋樹選手、冨安健洋選手、板倉滉選手、菅原由勢選手の布陣は、これまで最強の布陣といえると思いますし、冨安健洋選手がゲーム全体をマネジメントしながら統率するという点で、かなり信頼度の高い「守り」が計算できると思います。

このまま、またW杯が来て欲しいところですね。

そして、もう一人は、スタメン落ちで後半残り15分からの出場でありながら、2アシストの活躍をした久保建英選手、ネットには「コンディションは僕史上、過去最高」「さすがに僕は100%(先発で)出ると思っていた。正直がっかりした」というコメントが飛び交い、すわ監督・チーム批判か? と思わせるような雰囲気でしたが、無理もないところです。スペインリーグでは開幕から4試合連続でMOMに選ばれ、自他ともに「きれっきれ」と認める状態だったようですから。

しかし、これについて元日本代表の武田修宏氏は「その理由は森保一監督の「チーム序列」にある」と指摘しています。森保監督の序列主義は、以前から知られていたスタイルで、少し調子がよさそうだからといって、簡単には変えないスタイルです。
もし、これでドイツに惨敗していたら「久保をスタメンで使わないからだ」と批判を浴びると思いますが、森保監督としては、決めた序列の選手に大きなアクシデントやコンディション不良がなく、いわば代える理由がなければ、そのまま使ったということであり、スタメンの選手もそれに応えたということになります。

ですから、武田修宏氏が指摘するように、久保建英選手もスタメンを張った三苫選手、鎌田大地選手、伊東純也選手の中に割って入り、序列を変えるだけのパフォーマンスを見せ続ける必要があるということでしょう。
久保選手もそれをわかっていますから、次を見据えて頑張ると思いますが「調子は水もの」で、いつまでも持続できるものではありませんので、まぁ、できるだけ長く持続して欲しいと願うばかりです。

今回は、久保選手だけではなく堂安律選手や田中碧選手も控えですし、ワントップのスタメンが上田綺世選手、浅野琢磨選手は控えといった具合に、誰がスタメンでも控えでも結果を出せそうな選手がズラリと揃っているという点では、強いチームらしくなってきたことは確かです。

ただ今回の久保選手の一件で痛感したのは、欧州にもスカウティング担当のコーチを専従で配置すべきではないかという点です。現在、森保監督、名波コーチ、前田コーチが分担して代表メンバーの状況をチェックしていると思いますが、欧州で活躍している選手の状況はどうしても把握が不十分になっているはずです。
欧州駐在の協会スタッフは、代表選手のスカウティングが主たる仕事ではないと思いますので、もう一人、専任のコーチを常駐で配置して欲しいところです。
今回の一件で、検討が加速することを願っています。
9月1日(金)、岩渕真奈選手の現役引退について報道がありました。
当ブログが選手個人を特定して応援することは、基本的にはしない方針ですが、例外が二人だけいました。岩渕真奈選手と京川舞選手です。二人は1993 年生まれ、つまりJリーグがスタートした年に生まれた「サッカーに愛された少女」なのです。

そのうちの一人、岩渕真奈選手が現役を引退することにしたそうです。
欧州クラブの移籍市場がクローズになりましたので、新たな契約をせずに、心の区切りがついたのでしょう。

岩渕選手がまだ日テレベレーザに所属していた頃、西が丘サッカー場に足を運びました。岩渕真奈選手のプレーを見に行ったというよりは完全に「追っかけ」の心境でした。試合終了後、サポーター席に挨拶に来た時は、かなり近くで見れますからデジカメで何枚も撮影しました。試合内容や岩渕選手のプレーのことは全然覚えていませんが、忘れられない思い出です。

それにしても2008年のU-17女子W杯でのデビューはセンセーショナルでした。「リトル・マナ」「マナドーナ」などの愛称をもらい、一躍世界の注目を集めました。それでもマナ選手は、気負うことなく、いつも明るい笑顔で、まさに著書のタイトルにあるように「明るく自分らしく」プレーしていたのが素晴らしいところでした。

なにせ2011年女子W杯で優勝した「なでしこジャパン」ですから、そのあとを引き継ぐ選手たちは、少々の成績では「○○には及びませんでした」という評価になり、その中心選手だった岩渕選手は、難しい数年間だったと思います。

しかも、たびたびケガに見舞われ、その心境たるや、いかばかりだったことでしょう。
それでも、岩渕真奈選手が私たちにくれた「夢」や「希望」は十分すぎるほど大きなものでした。
「リトル・マナ」と呼ばれたように、決して恵まれないサイズでしたが・・・。

8日(金)には記者会見するそうです。ライブがあれば見たいものです。録画がネットで流れるかも。
今後についても何か話すのでしょう。
セカンドキャリアも、ぜひ素晴らしいものになればと願ってやみません。

あらためて、岩渕真奈選手、長い間、本当にお疲れさまでした。
ありがとうございました。



なでしこジャパン、準々決勝・スウェーデン戦、信じるに足る試合をしてくれました。「あと少し」「あと、ほんの少し」でした。スウェーデンは、おそらく最強チームでしょう。準々決勝で当たりたくはない相手でした。

それでも、なでしこジャパンは立派に戦いました。スウェーデンをギリギリのところまで追い詰めました。
選手たちは決して満足できないことでしょう。悔いの残る選手もいたでしょう。それでも顔をあげて帰ってきてください。

心から健闘を称えたいと思います。

【8月11日追記】今朝のスポーツ紙、負けはしましたがスポニチ紙は1面で報じてくれました。「パリにつながる血の涙」、そう例えたのは金子達仁氏、かつて「ドーハの悲劇」で男子が流した「血の涙」に匹敵する経験ではなかったか? と感じたのだそうです。

つまり、男子サッカーは、あの「血の涙」を流し、さらにジョホールバルでやっとの思いでW杯出場を勝ち得た経験によって、その後の日本サッカーの成長と進化につながった、なでしこたちも、今回の経験が、未来のなでしこサッカーの成長と進化のスタートラインに立ったのだと結んでいます。

当ブログは、今回のチームが10歳台の選手から、W杯出場4度目の熊谷紗希選手まで、バランスのとれたチーム構成で世界経験の豊富な選手たちばかりということで、一つのピークにあるチームではないかと思いましたが、フル代表の円熟度という点では、もう少しパワーと試合巧者の経験が必要だったと思います。

まさに今回のスウェーデンが、その点で1枚上でした。けれども、決して勝てない相手ではないことも確かです。世界レベルは常に進化しています。3連覇を目指したアメリカさえも、対戦相手が悪ければベスト16で姿を消してしまう世界です。

そう思って、選手たちには精進と経験を積んで欲しいと思います。金子氏が喝破したように、今回があって4年後、8年後に成長と進化した姿を見せてくれることを待っています。

なでしこジャパン!! 顔をあげて胸を張って帰ってきてください。
2023年女子W杯決勝トーナメント1回戦なでしこジャパンvsノルウェー戦が終わりました。3-1で勝利、先制点をとり、同点に追いつかれた後半まもなくの勝ち越し、そして終盤のダメ押し、試合運びの面からもいい勝ち方でした。

何よりも、これまでの圧倒した試合から一転、強豪であり高さという武器もあるチームを相手の一発勝負、試合後、池田監督も話していたように「しびれる」試合を経験して、また2点目を決めた清水選手が「同点にされても誰一人ネガディブになっていなかった」中で、きっちりと勝利をモノにしたことで、また一つ大きな自信を手にしたと思います。

試合をネットで速報したスボーツ報知の岡島記者は「結果的に、失点こそしたが、なでしこの高さ対策は見事の一言だった。」と絶賛しています。すなわち「 日本は「いかに弾くか(競り勝つか)」ではなく、「いかに(クロスを)上げさせないか」の土俵を選択した。クロッサーとなり得る選手のキック方向に必ず1人が立つことで、さほど突破力のない相手選手はプレーの選択肢が限定された。」とのことです。

そんな中、後半パワープレーを仕掛けてきたノルウェー、決定的なシュートをGK山下杏也加選手が片手一本で防ぎました。これまで仕事の場面が少なかった山下選手、集中力を保つのが難しかったと思いますが、よくぞ止めてくれました。GKからFWまでイレブン全員が大きな自信を手にした試合でした。

次の準々決勝は3連覇をめざすアメリカかスウェーデンのどちらかとのこと。応援する側がネガティブなことを考えたり、次の対戦相手を考えて弱気になっているのが申し訳ないところです。選手たちと同じ気持ちでポジティブに勝ちに行きましょう。

今回、選手交代が田中美南選手に代えて植木理子選手を入れただけでした。宮澤ひなた選手も藤野あおば選手も、前半から走りずめで相当疲れていると思いましたが、それでもピッチに残していたのは、役割を果たし続けるスタミナを信じてのことだと思います。現に終盤の3点目は、藤野あおば選手のラストパスを受けた宮澤選手、この二人によるゴールでした。脱帽です。

これで布陣は盤石になったと思います。
11日(金)16時10分からの放送で、勝利のエネルギーを日本から送ります。

【追加記述】
ここからは、当「サッカー文化フォーラム」の視点での書き込みです。題して、
「火中の栗を拾ったNHKさん、拾った栗はまさにホクホク」
どうです? なかなか洒落たタイトルだと思いませんか?

今大会の日本での放映は、どこの放送局も高い放映権に見合うリターンが見通せず、大会が始まるギリギリまで決まりませんでした。最後はNHKさんが「なでしこジャパン」の試合だけ拾って放送することに決まったわけですが、まさに公共放送として日本サッカー協会からの要請を受ける形での決断でした。
いわば「火中の栗を拾った」形でしたが、その拾った栗が、なんとホクホクのおいしい栗だったわけで、当のNHKさんもホクホクだと思います。

一方の民放各社、一番ストーリーとしておいしい形になった絶好のコンテンツを逃したことになり、さぞ地団駄を踏んでいることでしょう。ひと昔前なら「この大会はウチがとるべきだ」と上層部に粘る気骨のテレビマンがいたと思いますが、テレビの時代が長い長い下り坂にある今日、そこまで粘れるテレビマンはもういないかも知れません。

ここまで来ると、世間を煽ることでは民放局に引けを取らないNHKさんのこと、いろいろな番組を使って「なでしこジャパン」の快進撃を煽ってくれます。
昨夜、夜9時からのニュースでも15分ぐらいの特集を組んでくれました。
「また世間の関心を高めたい」という大和撫子の健気な思いが、少しづつ実りつつあります。
次の試合を乗り切れば、さらに2試合できることが決まります。神様にお願いしてでも次の試合を勝たせてあげたいと思います。

テレビ放送の話題と来たら次はスポーツ紙の話題もしましょう。今大会、グループリーグの初戦、2戦は勝ってもスポーツ紙で1面に持ってきたところはどこもなかったと思います。これまでの経験から確認しなくても大丈夫だと思います。
しかし3戦目も勝って3連勝でグループリーグを突破した時は、さすがにどこかはトップに持ってくるでしょうと買いに走りました。案の定、スポーツ報知と日刊スポーツが1面を飾ってくれました。

そして今回、ノルウェー戦に勝った試合については、さらにスポーツニッポンも加わって3紙がトップを飾ってくれました。
さぁ、次勝てば当然サンスポさんも来ないわけにはいかないでしょう。
という次第でした。
当「サッカー文化フォーラム」がこれまで収録したサッカー関係の試合映像、テレビ番組映像等の映像記録の整理も最終段階に来ました。2003年終わりぐらいまではVTRによる収録で、ほぼHDDへの変換収蔵を終えました。その後の分は多くがDVD収録とスカパーチューナーに紐づけられたHDDへの収録です。

ここに来て、DVD収録とスカパーチューナーに紐づけられたHDD収録の分を再生点検して、意外なことが判明しました。それはDVD収録分の多くが再生不調になっていることです。
理由をいろいろと調べていますが決定的なことがわからず立ち往生状態です。DVDへの収録は2004年から本格的に始めており2015年あたりまで続けました。最終的にこの期間の映像をどの程度、HDDに収蔵し直せるか未知数ですが、かなりの量のDVDが死蔵品になる可能性が出てきました。

そんな中、DVDの中で市販品の未開封品が何枚か出てきました。
その中の一つがタイトルでご紹介した「六月の勝利の歌を忘れない」という2枚組のDVDです。いきなり名前だけ聞いて即答できる方は、かなりの「サッカー通」といっていいでしょう。
「21年目にして初めて通して観た・・」というところで、今年から引き算して「あぁ~ 2002年W杯の記録映画だな」と思い当たった方、正解です。
当「サッカー文化フォーラム」も、これまで持っていた知識は「岩井俊二監督による2002年W杯日本代表の戦いを記録したドキュメンタリー映画」という程度でした。果たして、どんな内容の映画なのか、さっぱりわからずに、21年目にして初めて2巻を通して観た次第です。

いい機会ですので、以前観たことがある方にも、まだ観たことがない方にも、内容をご紹介したいと思います。
この記録映画のタイトルがどうして「六月の勝利の歌を忘れない」という名前になったのか、どなたが付けたのかネットで検索したらすぐ出てきました。
グループリーグ2023年女子W杯、「なでしこジャパン」がグループリーグを圧倒的なスコアで勝ち上がりました。
第3戦のスペイン戦は「なでしこジャパン」のボール支配率が、わずか23%だというのにスコアは4-0。「なでしこジャパン」が放った枠内シュート5本のうち4本を決め切った勝利でした。
しかも3戦をクリーンシートで乗り切っています。

いよいよ明日からノックアウト方式です。一発勝負は何があるかわからない世界ですが、今回の「なでしこジャパン」には日本列島を感動の夏に染めてくれる予感があります。

夢の途中で大会を去らなければならない結果になることも、勝負の世界ですのでありますが、今回の大会は、それ以上の予感がしてなりません。

なぜなら、今回の「なでしこジャパン」には、そう思わせるだけの、いくつのも理由が揃っているからです。

まず「守りの戦術」が徹底していることです。初戦のザンビア戦で、このチームがいかにその戦術を練り上げてきたかが示されましたし、第3戦のスペイン戦も相手にボールを支配される試合展開でも、守りに破綻をきたしませんでした。

もちろん、熊谷紗希選手、南萌華選手というワールドクラスのセンターバックが強いこともありますが、池田監督が徹底してきた前線の選手も含めての「守りの戦術」が浸透していなければ長丁場の大会では持ちこたえられません。

このあとの見所は、まだ許していない先制点を許した試合での復元力が一つ、もう一つは高さのあるチームと対戦した時のCK、FKといったセットプレーの対応です。次の相手、ノルウェー戦では、この点が鍵を握るでしょう。

次の理由は、試合ごとに成長していくチームの特長を備えている点です。現在、大会得点王の宮澤ひなた選手を筆頭に、植木理子選手、遠藤純選手、藤野あおば選手といった選手が試合ごとに自信をつけ成長しているのがわかります。
こうしたチームが勢いに乗り、素晴らしい結果を残すことにつながるのが、大きな大会ではよく見られるパターンです。

3点目は、ユース年代で世界大会優勝を経験している実力派の選手たちが中盤の守りを固めている強みがあります。男子日本代表で「中盤」といえば、攻撃的な魅力にあふれたイメージが強いポジションですが、なでしこジャパンでは、長谷川唯選手と長野風花選手が中盤の底を固める役回りです。二人とも攻撃的なポジションをこなすチームの司令塔的なイメージの強い選手ですが、そうした選手が中盤の底を固めるのは強いチームのパターンでもあります。
また杉田妃和選手、清水梨紗選手も中盤の左右のサイドを主戦場にしてチーム全体のサイド攻撃に欠かせない選手です。

4点目は、20歳後半にして初めてワールドカップ出場のキップを掴んだ田中美南選手と猶本光選手の、さすが実力者ならではの躍動ぶりです。
二人ともこれまでW杯メンバーになっていなかったのが不思議なぐらいで、特に田中美南選手は確実視されていながらの落選でした。けれども二人とも黙々と実力をあげていく強靭な精神力を持っています。
この二人が本来の力を発揮してくれるとすれば、代表のパワーはいやがうえにも増すというものです。楽しみです。

5点目は、各世代の選手たちがバランスよく配置されていて、若いが故に浮足立つこともなく、年齢が高いが故にスタミナ切れを起こす心配のないチーム構成になっています。
また、控えの選手たちが集中を切らすことなく、またピッチで活躍している選手たちへの貢献を惜しまない姿勢が、チームの一体感や長丁場の大会での選手層の厚さにつながっていることも大きな特徴です。

6点目は池田監督、宮本ともみコーチをはじめとしたスタッフと選手たちの相互信頼、そして采配の確かさです。初戦のザンビア戦のDF陣に、なんと20歳になったばかりの石川瑠音選手を配したのです。昨年のU-20女子W杯ではDFの主力として日本の準優勝に貢献したとはいえ、フル代表ではさる2月の国際大会でデビューを果たしたばかりの選手。

実はザンビアのエースストライカーが最近対戦したばかりのドイツとの親善試合で勝利の大役者となるなど、絶対に封じなければならない選手ということで、石川選手を指名したのです。石川選手は監督の期待に見事に応える働きぶりで「なでしこジャパン」の初戦大勝に貢献しました。この采配一つをとっても、池田監督を中心とした「なでしこスタッフ」のスカウティングの確かさ、選手起用の大胆さが伺える例でした。

このように数多くの理由があげられる今回の「なでしこジャパン」。まさに真夏の日本列島に感動の予感がします。
なぜ、今回、このようなチームが出来上がったのかを辿りますと、ちょうど、2011年大会優勝のなごりがチームから消え、着々と力をつけてきたアンダーカテゴリーの選手たちがチームの主力になってくるという、まさに世代交代が完了した時期であることが大きな要因です。

キャプテンの熊谷紗希選手が若干20歳のDFとして2011年大会優勝メンバーとなり、今回は、その経験を持つ唯一の存在としてキャプテンの立場からチームをけん引しています。他の選手たちにとって2011年優勝は、プレッシャーとして意識する出来事ではなく「私たちの世代もふたたびあの栄光を、そしてWリーグの認知度を少しでも高めなければ」という新たなモチベーションで大会の臨んでいます。

歴史の巡り合わせなのでしょう。4大会ぶりに「なでしこジャパン」に大きなウェーブが来たのだと思います。
まず明日のノルウェー戦、強い気持ちでぶつかって欲しいものです。

今年はJリーグ開幕30周年ということで、いろいろなメディアで回顧する特集が見られます。
その関係なのか、当フォーラムがYouTubeに流している映像の中で、わずかに公開中として残っているのが、1993年Jリーグ開幕の5月15日の開幕セレモニーの映像で、この映像に、最近急にコメントが増えました。

2015年にアップしてから再生回数は11万回ぐらいなのですが、ここまでコメントは数えるほどしかありませんでした。
それがなぜか今年、しかも、この2ケ月ぐらい、ずいぶんコメントが届くようになりました。
2015年にアップした時は、開幕第1節の記念すべき5試合も同時にアップしたのですが、開幕戦の横浜マリノスvsヴェルディ川崎戦をはじめ、試合の視聴回数はあまり多くなく、コメントもありません。

やはり、TUBEのギタリスト・春畑道哉さんが作った「Jのテーマ」がセレモニーを彩ったことで、歴史的・普遍的な価値をもたらしたのだと思います。

コメントした何人かの方は「今も色褪せない」「何年たっても素晴らしい」と感じておられるように、この曲とともにJリーグが生まれ、育ったという、密接不可分の関係にあります。
40周年でも50周年でも、そして100周年までもJリーグを語る時は、この「Jのテーマ」が流れると思います。

当ブログのサブタイトルが「1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。」となっているのも、この「Jのテーマ」のサウンドとともに、日々、記録を残し続ける作業を重ねてきたからに他なりません。

そしてまた、サッカーの世界が「試合」を核にしているには違いないのですが、開幕セレモニーのようなサウンドと視覚効果によって彩られる舞台装置もまた、文化的価値を高める大きな魅力なのです。
W杯の開幕セレモニーや欧州チャンピオンズリーグの試合前のサウンド効果、そして、さまざまなアンセムなど、サッカーの世界には「世界最大のスポーツ」にふさわしい舞台装置が数多く用意されています。
当ブログは、それらを含めたトータルの魅力としての「サッカー文化」を伝えていきたいのです。
ここ最近増えた「1993年5月15日のJリーグ開幕セレモニー」の映像に寄せられたコメントを読ませていただくにつけ、そのように取り組んできてよかったと、つくづく感じます。

開幕セレモニーのことはそれぐらいにして、お約束している「トルシエの4年間」の書き込み、遅れに遅れています。
けれども、下調べは順調に進んでいて、いまでは、1冊の本を上梓したいと思うほどの内容になってきています。
決して、書き込みをあきらめたわけではなく、下調べが深みを増しているだけですのでご報告しておきます。
前回2月16日に、次回書き込みの予定をお知らせしてから、早いもので1ケ月以上になりました。その間、次回テーマである「トルシエ監督時代のこと」について、俯瞰的、網羅的に記録を残したいと思いつつ、丹念に4年間の足跡を辿っています。

とりわけスポーツ新聞の1998年以降の日々の記事を点検しており、いま2002年の記事を点検中です。この作業は点検と、スキャンしてデジタル保存する作業の同時進行ですので、実はなかなか進まないのが実情です。

2002年の記事点検を終えるのが、おそらく4月後半になると思います。なにしろ2002年は日韓W杯の年ですから、記事の量が膨大です。年別で記事量を比較すると、おそらく30年間の中で最大の年だろうと思います。

ですから、スポーツ新聞のサッカー関連記事をスキャンしてデジタル保存する作業の中で、最大の山場
と考えて、自らを鼓舞して作業しています。

そのような訳ですので、トルシエ監督時代のことを書き込む作業は、そのあと、おそらく5月になりそうです。

ところで、この1ケ月間の中で、もう一つ、手こずった作業がありました。
それは、HDDに保存したサッカーの試合等の映像を、ブルーレイのDVDに書き込んで、ブルーレイプレーヤーでテレビで再生させるという作業です。

これまで、HDDに保存していた動画をDVDに書き込み、そのままテレビに接続したDVDプレーヤーで再生できると考えていたのですが、実はテレビ再生させるにはHDDに保存してあるフォーマットを変換作業しないとテレビでの再生ができないということがわかりました。

このフォーマット変換の作業というのが難題でした。1試合2時間程度、5GBから7GB程度の容量で保存してある動画ですが、ブレーレイ用DVDに変換すると、容量が30GBぐらいに膨らんでしまい、それが収まるDVDを用意するのに、まず手こずり、次に変換ソフトを購入してインストール・セットアップするのに手こずり、最後は変換作業にかかる時間に手こずりました。

結局、容量が30GBぐらいになるデータをDVDに書き込むには4時間とか5時間ぐらいかかり、途中で書き込みがストップしてしまい、やり直すことも何回かあって、大変な労力を要する作業でした。

それでも、なんとか未経験の作業をやり遂げましたので、これからは、手際よくできると思うと報われたような気がします。

記録データをデジタル保存していく中では、こうした新しい加工スキルも身に着ける必要があり、それを嫌がっていては時代に取り残されることを意味します。

これからも自分を鼓舞して、未経験のスキルを身に着けていこうと思います。

ここ2週間ほど、日本列島はWBC(ワールドベースボールクラシック)一色でした。しかも、侍ジャパンが優勝という、最高のエンディングでしたから、誰もがハッピーになれた期間でした。

これまでサッカーW杯が、日本列島を一色に染めるイベントでしたが、明らかにそれに勝るとも劣らないイベントになるようです。まさにサッカー同様、海外組であるメジャーリーガーがチームをけん引する、頼もしい構図でした。

森保ジャパンも次のW杯に向けて、今夜の試合(ウルグアイ戦)から始動します。これまでの成績を上回る新しい景色を日本のサッカーファンに見せて欲しいものです。
前回の書き込みが1月22日でしたから、まもなく1ケ月になります。
あまり間をおかずに書き込み続けたいのですが、前回の「中田英寿選手の『心技体』」のように、トータルの記録を俯瞰的、網羅的に残したいと思うと、下準備が大切になります。

いま、次のテーマについて、下調べの真っ最中です。
準備しているのは「トルシエ監督時代のこと」です。

昨年のカタールW杯の指揮を執った森保監督が、日本人監督として初めて、就任以降、交代せずにW杯本大会まで務め、しかもグループリーグを突破した監督になりましたが、実は、外国人監督ながら、就任以降、交代せずにW杯本大会まで務め、グループリーグを突破した外国人監督がフィリップ・トルシエ監督です。

したがって、ハンス・オフト監督以降の日本代表監督の中では、途中交代せずに本大会まで務め、グループリーグを突破した監督が二人しかいないという、その一人がトルシエ監督ということになります。

就任以降、途中交代せずに本大会まで指揮をとった監督としては、ジーコ監督もザッケローニ監督もいますが、残念ながらグループリーグ突破は果たせておりません。

そのトルシエ監督時代の4年間が「Jリーグスタート以降、日本サッカー30年」の中で、どういう意味を持つのか、どのように位置づけられるのか、どのように評価されるべきなのか、正直なところ、あまり総括されていないように思います。

その「あまり総括されていない」という点についても、実は、いろいろな意見がごちゃまぜ、わかりやすく言うと、評価が真っ二つに分かれていて、総括しきれていなかったのかも知れないという気もします。

今回、そこに切り込んで、ズバリ、明快な答えを提示したいと思っています。
下準備を始めて、かれこれ1ケ月近くになりますので、ずいぶん見えてきましたが、おそらく今月中には書き始められないと思います。

もう少しお待ちいただきたいという意味も込めて、予告させていただきました。
お楽しみに。
17日、18日とたて続けに、日本サッカーの進化を実感させる2つのニュースが飛び込んできました。
一つは、日本サッカー協会の専務理事に宮本恒靖氏が就任したというニュースです。宮本氏は選手時代から文武両道を地で行く頭脳明晰な方で、現役引退後、FIFAが運営する大学院で学んだという日本が誇る人材です。

1年前にJFA理事に選任され、国際委員長と会長補佐を兼務されていたそうですから、まさにエリート街道まっしぐらといった状況です。

FIFAのインファンティーノ会長などは、いわゆる「サッカー村」の人ではなく、テクノクラート、つまりエリート官僚のような立場で、FIFAの運営を通じて頭角を現した人です。

ますます複雑・多様化する国際社会におけるサッカーの世界の中で、それに的確に対応して日本サッカーの国際的プレゼンスをあげていくには「サッカー村」の年功序列や、なんとか閥の力関係で上層部の人選をしていたのでは、立ち行かなくなります。

当ブログが「日本サッカー30年の記録から(5)岡田武史監督突然の表舞台登場の遠因? ネルシーニョ氏代表監督要請破棄事件とは」で指摘した、JFA幹部の当事者能力のなさなどは、まさに前時代的な組織の象徴のような出来事でした。

Jリーグ(社団法人日本プロサッカーリーグ)が、村井チェアマンのもとで、高い経営能力を発揮して、そのあとを野々村チェアマンという、これまた潜在能力の高い経営者的チェアマンを招いたことで、JFAより経営的な面でかなり先を行っていた感じですが、宮本専務理事の誕生は、JFAもいよいよ経営能力重視の上層部人選に舵を切っていくのでしょうか?

その意味では、今度は田嶋会長の「引き際」そして誰を後任に据えるのかが見ものとなったとも言えます。

もう一つ、JPFAアワードの新設もかなり画期的なニュースでした。JPFA(日本プロサッカー選手会)は、1996年の設立以来すでに四半世紀を数える歴史を持っていますが、2022年に初めて海外で活躍する選手が吉田麻也新会長をはじめ役員に就任するという転換期を迎えました。

まさに日本のプロサッカー選手ではあるものの、海外で活躍する選手がこれだけ増えている中の、自然な成り行きということでしょう。

吉田麻也会長も、代表キャプテンをはじめクラブでの安定的な活躍のためには、普通に考えると、こうした、いわば「頼まれ仕事」は少しでも減らしたいところかも知れませんが、そこが吉田麻也選手の凄いところです。

ただ「頼まれてやる」だけではなく「やるからには」時代に即した新機軸を打ち出したい。今回の「アワード」は、これまで「選手の支援」「チャリティ活動」といった範囲に留まっていた活動から一歩大きく踏み出したといっていいと思います。

特に、Jリーグの選手のみを対象とした「Jリーグアウォード」は、海外に出た選手が顕彰の対象から外れるという意味で、今日的ではなくなってきたと言えます。

また「Jリーグアウォード」は外国籍選手がMVPを獲得することが多かったことからも、日本人ナンバーワン選手は誰かという関心をそいでいたことになります。

今回の「JPFAアワード」は、その二つの空白を埋めるという意味でも、実に画期的な顕彰制度です。当「サッカー文化フォーラム」は、JFA「サッカーの殿堂」では評価されないけれど決して忘れてはならない、いわばサッカーファミリーの空白を埋める形で顕彰する制度の創設を目指しています。

そういう夢と目標を持っている当フォーラムにとって、こういう空白を埋めることを狙いとした顕彰制度は「快挙」と叫びたいぐらいのニュースです。

現在は、女子のプロサッカー選手まではカバーされていないと思いますので、早く何らかの形で組織化されることを願っています。

また「JPFAアワード」では、顕彰を象徴するようなトロフィーはまだないようです。アカデミー賞を象徴するトロフィー・オスカー像やバロンドールを象徴するボール型のトロフィーのような象徴的なトロフィーを用意して、日本人サッカー選手なら誰もが目指すアワードになればいいなと願います。