東京事務所インターンのこんこんです。
今朝の東京は雨が上がり、再び穏やかな天気となりました。今週は良いお天気が続き、初夏のような暖かさとなるところも多いようです。東京では桜が綺麗に咲き、写真撮影をされている方々をよく見かけます。週末には雨の予報が出ているため、桜を楽しめるのもあと一週間でしょうか。感染予防を万全に講じながら、お花見を楽しみたいものですね。街灯に照らされた夜桜があまりに綺麗で、先日思わず写真を撮りました。うっとりするほどの美しさです。
さて本日の西田議員は午前中に東京入りし、午後から党本部で開かれた「経済成長戦略本部」の会議に出席しました。本日の会議には川崎重工業株式会社の原田栄一様と、日本製鉄株式会社の小野山修平様をお招きし、「グリーン成長戦略」に関する事業者ヒアリングが行われました。
「グリーン成長戦略」とは、菅政権が掲げる「2050年カーボンニュートラル」への挑戦を「経済と環境の好循環」につなげるための政策です。菅総理大臣は昨年10月、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすること（CO2等の温室効果ガス排出量-森林などによる吸収量=0）を目指すと宣言しました。これを踏まえ、経済産業省をはじめとする各省庁は「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を策定し、予算や税、規制改革・標準化、国際連携などあらゆる政策を盛り込んだ実行計画を示しています。
電力部門の脱炭素化は「2050年カーボンニュートラル」実現の大前提とされていますが、発電・輸送・産業など幅広い分野で活用が特に期待されるのが水素です。政府は水素を新たな資源と位置付け、2030年に水素導入量を最大300万トン、2050年には2000万トンとすることを目指しており、本日の戦略本部会議においても国際水素サプライチェーン構築に向けた川崎重工業株式会社の取り組みや、日本製鉄株式会社における水素還元製鉄技術に関する説明がありました。
水素利用の強みとしては、①水素が多様な資源から製造でき、様々な国から調達できるためにエネルギー安全保障に適している点、②電気と比較して、大量、長距離、長期さらにセクター間の融通が可能であるため、レジリエンスに優れている点があげられます。そのため、すでに水素獲得に向けて各国の動きも活発化しており、例えば、ドイツは国家水素戦略として1億円を超える投資を行い、また韓国もニュージーランドからの液化水素調達計画を着実に進めております。こうした他国の動きを踏まえ、日本が安価安定大量の水素供給インフラを確立するためにも、非連続的イノベーション等の研究開発に対する長期かつ継続的な政府支援が必要不可欠であると事業者ヒアリングを通じて説明がありました。
経済成長戦略本部の下村博文本部長ならびに林芳正座長もまずは現場を理解し、大局的な視点を持って進むべき方向を明らかにし、その上で民間企業の前向きな挑戦をしっかりと後押ししていく必要があるとお話しされていました。
日本の産業全般の競争力を維持・強化するためにも、政府が切れ目のない支援を行い、カーボンニュートラルの実現に向けた民間企業の取り組みを積極的に後押ししていくことを期待します。
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