今回の衆院選の疑問に西田昌司が全て答えます3 2017.10.11

 

 

Q.安倍一強と言われていますが、自民党は安倍さんに何も言えないのですか?

 

A.そんなことはありません。自民党は政策ごとに部会で徹底的に議論をします。そして、皆の合意を得て、政調会に上がり、最終的に総務会で合意ができて初めて政策として決定されます。その議論の中で色んな意見が吸収されていくのです。総理が言ったからといって何の議論も無しに決まることはありません。そして、議論の結果合意できれば、一致協力して政策実現に向け協力します。それが自民党の文化です。

 

 

Q.報道とは随分違いますね。他の党はどうですか?

 

A.詳しくは知りませんが、希望の党などは議論以前に小池代表の目に叶わぬ人は入れないようですね。また、同じく小池さんが率いる都民ファーストから早くも離党者がありましたね。小池さんたち一部の人だけがものを決め党内で自由に議論できないと離党理由を語っていました。随分不自由な党ですね。

 

 

Q.民進党の解党も議論があったのでしょうか?

 

A.小池代表と前原代表との会談で、全員が希望の党に合流するという前提で合意があったそうです。全議員会でそういう報告が前原代表からあり、全員の了承があったそうです。しかし、小池代表からは全員受け入れなど有り得ないと言い放たれ、一部は立憲民主党に分裂しました。何も議論せず、代表に一任とは自民党では考えられません。

 

 

Q.結果的には民進党は解党し、左翼勢力は立憲民主党に分裂したので、自民党にとっては良かったのではありませんか?

 

A.そうとも言えません。希望の党に合流した民進党の方達は全員が平和安保法に大反対をしてきました。希望の党には平和安保法に賛成という合意書にサインをしているようですが、いつ考えが変わるとも知れません。特に、立憲民主党ができましたから、選挙後そちらに移動することもあり得ます。議論せず、選挙のためだけの政党の移動ですから信用できません。