こんにちは。東京事務所インターンのバーボンです。

マーリンズのイチロー選手が15日(日本時間16日)、敵地パドレス戦で2安打を放ち、日米通算4257安打(NPB1278本、MLB2979安打)として、ピート・ローズの歴代最多安打記録(4256安打)を抜きました。

イチロー選手は試合後の記者会見において


「ここにゴールを設定したことがないので、実はそんなに大きなことという感じは全くしていない〈中略〉、何にも大したことないです」と胸中を明かしました。イチロー選手のこの謙虚な姿勢には敬服です。

私は大学で近大日本政治史を専攻しいますが、この「謙虚な姿勢」は歴史を見る時にも非常に大切だと思います。多くの人が「明治は良かったが、昭和は暗黒の時代である。」、「軍部や政治家が駄目であった。」、「あの戦争は間違っていた。」などと評価しています。

しかし、現在の我々が過去を裁断するというのは余りにも傲慢ではないでしょうか。過去と現在では常識や文化も違ってきます。何より、政府の中枢にいた人々は「時間的制約」という縛りの中で判断をしなければなりませんでした。そのことを一切忘れて現在の我々が過去を判断するというのは、やはり問題があるのではないでしょうか。私自身、傲慢に歴史を判断してしまうことがあります。しかし、そんなとき必ず立ち返る言葉があります。小林秀雄が「戦争について」で述べた次のような言葉です。


「過去の時代の歴史的限界性を認めるのはよい。但しその歴史的限界性にも関わらず、その時代の人々が、いかにその時代のたった今を生き抜いたかに対する尊敬の念を忘れては駄目である。この尊敬の念のないところには歴史の残骸があるばかりだ。」


私がこのように歴史を見るようになったのは紛れも無く、保守思想に出会ったからであります。きっかけは大学の図書館で偶然見つけた西部邁氏の本でした。西田先生を知ったきっかけも西部邁氏でした。西部邁氏には足を向けて寝られません。西田先生と巡り会え、今こうして先生の下でインターンをしているというのは私の人生において嘗てないほど有意義であり、勉強になります。これからも西田先生からどんどん学びたいと思います!








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