2011.7.29「菅がダメなら小沢?冗談じゃない、解散しろ民主党!

 こんにちは、参議院議員の西田昌司です。



 今日は729日金曜日です。国会を延長してひと月が経ち、本日、参議院で我々が提案した、いわゆる二重ローン問題を解決する為の法案が賛成多数で可決される見通しです。この他にも、原子力災害から復興する為に東電の賠償金を国が立て替えて仮払いする法案も我々が提案しております。しかしこの両法案に民主党は参議院で反対しました。しかし仮払の法案は衆議院で民主党もようやく我々の案に同意、賛成し、本日参議院に戻って参りました。この事から分かるように、国会を延長して災害復旧、復興をすると言っていた民主党が、全く具体的な対策を示さずに、逆に我々野党が中心となって提案した対策や法案に民主党は反対しています。まさに復興の足を引っ張っているのは民主党なのです。



この原因は菅総理がリーダーシップを失っているが為に、この災害復興復旧の方針がしっかり示されていない所にあります。だから民主党の議員も参議院で審議する際に我々がいくら提案しても、自分達の意思表示ができず、やむなく反対せざるを得ないわけです。この事からも菅内閣が機能不全で、当事者能力を失っていることが分かります。



このような事態を受けて、民主党内でも「菅さんではもう駄目で、菅さんを降ろすしかない」と盛んに言われております。小沢氏もこの意見に同調しており、「菅さんを早く降ろさないと国が駄目になる」と仰っているようです。次は自分が出るつもりなのか、それとも彼の息がかかった方が出られるのか分かりかねますが、ここぞとばかりに菅氏を叩いています。そしてマスコミ各社の世論調査に目をやると、次の総理の候補として小沢氏の支持率が高いのです。とはいえ、それも10パーセント弱なのですが、そのような報道がされています。私は本当に情けない思いでいっぱいになりました。「菅直人が駄目なら小沢一郎」これはあり得ないことです。そもそも小沢氏は現在刑事被告人です。この裁判において、取り調べの初期段階から検事調書の大部分が例の特捜部の不祥事を受けて、証拠採用されなくなってしまいましたので、小沢氏の無罪は決定的ではないかという下馬評が出ています。しかし彼の刑事裁判の判決よりも問題なのは、彼が自らの政治資金について野党時代に説明してきたことと、実際にやってきたことが全くの出鱈目であったということで、この事実は消えないのです。そういった方が総理大臣やリーダーになってはなりません。更にいえば小沢氏だけでなく、民主党自体が選挙前に主張してきたマニフェストをはじめとして、散々嘘や出鱈目を言ってきました。そしてそれが今、すべて天につばをする形で戻ってきています。ですから、小沢氏であろうが、前原氏であろうが、その他の方がリーダーになったとしても、民主党政権である限り、日本はどうにもならないわけです。自身の言動に対して責任を取らない方に政治を任せられません。



そして先日、岡田幹事長らがマニフェストの誤りについて謝罪をされましたが、これも党内できっちり話が出来ていなかったようで、鳩山氏や小沢氏などは「謝罪をするなど、とんでもない。マニフェストこそが命なのだ。」という詭弁を仰っています。つまり、党内で議論していないがために、党としての方針すら纏めきれておらず、まさにてんでバラバラのことを言っているわけです。そして菅氏に対する批判も彼を叩くことによって、自分の立場を正当化するためのものであり、そのような野党根性丸出しで政権与党を執っている彼らを野放しにしておくことはできません。つまり、皆様方に拡散して頂きたいのは、民主党はこの期に及んでも、自分達の言動に対する責任感を一切感じていないし、反省すると言っても、うわべだけで、何も行動が伴っていないということです。



政治家にとって最も大切なことは言葉ですが、その言葉は行動に裏打ちされて初めて意味を持つのです。民主党の各議員の言葉は上滑りしているために、行動が全く別々で、それぞれがばらばらなことをやっています。その証拠がマニフェストと、政権を取った後の政治で、今回謝罪したことも全く同じことに原因があります。発言だけして、何も実行しないのが彼らの常套手段です。政治家の評価は、個々の発言ではなくて、実績によってのみ行われるべきだと私は考えています。このように考えると、もはや民主党に期待できるものはありませんから、一日も早く解散をして、もう一度、信を国民に問うこと以外にこの国を救う道はないのです。



大手マスコミはこういった当たり前のことを論じずに、言葉尻だけを引用して政局や政治の様子を報道しています。しかしそれは政治の本質ではありません。政治で一番大切なことは政治家の発言よりも実績なのです。このことをぜひ皆様方に知って頂き、ぜひ拡散して頂きたいと思います。



来週からまた民主党内閣を倒すべくがんばりますので、皆様方のご支援よろしくお願いいたします。ありがとうございました。