こんにちは、参議院議員の西田昌司です。



本日は75日です。今朝、松本氏が復興担当大臣を辞任することが発表されました。皆様方もご存じのとおり、先日来、松本氏は耳だけではなく眼も疑うような言動を繰り返されました。普通の感覚であれば被災地に行ってその知事を恫喝するような発言をすることはあり得ません。また、散々放言をされた挙句「今の最後の言葉はオフレコです。いいですか皆さん、いいですか。書いたら、もうその社は終わりだから」と仰ったようですが、一体何を考えているのでしょうか。私には全く理解できません。そして今朝、辞任会見を行われましたが、反省の弁はなく、家族への感謝を述べるだけで被災地の方々への謝罪の言葉もありませんでした。これは一体何の為の会見だったのでしょうか。


ようやく復興担当大臣が決まり復興基本法も成立し、それを基に災害復旧を行っていた矢先に担当大臣が暴言で辞任してしまいましたが、この責任は誰にあるのかと言えば菅総理に尽きるわけです。このような人を大臣に任命した菅総理には任命責任があります。


また今国会は70日間の会期延長がなされましたが、それは震災復興の為であるはずでした。ところが今日で延長されてから1週間が経ちますが、未だにまともな議論が出来ない状況です。それはなぜかと言えば、先日の浜田氏の一本釣りによって与野党協調の雰囲気が壊されたからです。そして、岡田幹事長が詫びを入れて、予算委員会を開き国会を正常化させようとした矢先に、復興担当大臣が不在になってしまいました。これでは、予算委員会が開けなくなってしまいます。参議院では自公が一緒になって原子力災害の賠償を東電が支払う前に国が被害者の方へ生活支援する為に仮払いを行う、仮払い法案を議員立法で提案をしていました。この法案も民主党内で党内手続きが出来ていなかった為に審議に入れなかったわけですが、ようやく今週になって話し合う環境が整い、明後日、参議院に送られて来ることになっていましたから、速やかに法案を通して衆議院に送る段取りをしていました。ところが今、その災害復興特別委員会の担当大臣が不在の為に委員会すら開けない状態なのです。このような状態で今後の国会運営はどうするつもりなのでしょうか。審議がひとたび遅れ始めると、彼らは来月15日を目途に第二次補正予算を提出すると宣言しておりますが、その後の第三次補正にも影響します。折角我々が復興特などで仮払い法案など懸案の法律を通す準備をしているのに、また彼らが墓穴を掘ったことで審議がストップしてしまいそうです。前から申し上げてきましたが、今一番の問題は菅内閣そのものなのです。当事者としての自覚が無い方が、当事者として自覚のない人を大臣として任命し、その人が暴言を吐き、国会が空転しています。この悪循環の繰り返しなのです。新しい人事が決まるまで審議は出来ません。結局は菅氏自身に総理としてのリーダーシップもなければ、人を任命できるような目も持たない為に国会運営も出鱈目な状態なのです。まさに菅内閣がメルトダウンをしているということなのです。


こういう状態では復興についての政策は全く出来ないでしょう。浜田氏が一本釣りをされてから初めて世論調査がなされ、2割を切るような内閣支持率になっていますが、この松本大臣辞任後の世論調査では、1割を切ってしまうのではないでしょうか。このような状態を招いたのは菅氏以外の何物でもなく、ただちに解散もしくは総辞職をして、もう一度復興の為の原点は何か、国民にしっかり知らせるべきだと思います。そして私が以前から申し上げておりますように、内閣が持たないだけじゃなく、民主党政権自体が出鱈目なのですから、復興の為には解散総選挙をする以外に無いと思っています。けれども、このような有様ですから民主党の中では誰も解散をしたがらない状況です。しかし、総理大臣を変えたとしても、民主党内閣である限り、誰が政権を執ったとしても持たないでしょう。ですから出来るだけ早期の解散をしなければならない、このことを皆さん方にお伝えして締めさせて頂きます。ありがとうございました。