流通しているサファイアはほとんどが加熱処理をされています。実際のデータをとることは難しいですが、その割合は9割以上と言われてい

ます。

天然石の多くは未加工のものの方が価値が高くなりますが、なぜサファイアは加熱処理をするのでしょうか。

 

色の改善を目的とした加熱処理

サファイアと聞くと、多くの人が鮮やかなブルーの輝きをイメージすると思います。

そんなサファイアの原石は青くありません。

 

原石はくすんだ白や灰色のような色をしています。

宝石だと知らなければそこらに転がる石と同じ様な見た目と言っても過言ではないくらいです。

山から掘り出したそれを1000度からの高温で加熱し化学反応を起こさせます。

そうするとイメージした鮮やかな青に変色します。

 

美しさと価値が大幅にアップするわけですから、そうしないわけがありません。

 

 

ちなみに元から青い結晶は非加熱サファイアとして高価値で取引されます。

自然に眠っている間に地熱などの地球のエネルギーで徐々に変色したと考えられます。