もう、少し前のこととなってしまいましたが、青年団「日本文学盛衰史」終わりました。
本当にありがとうございました。たくさんお客さんに入っていただき、知り合いの方から頼まれたチケットを取れない日もあるくらいで、うれしい悲鳴でした。
何より、出演者、スタッフ、皆元気にこの長丁場をやり遂げられたことが、うれしかったです。ありがとうございました。

千秋楽が終わって、慌ただしく舞台セットをばらして、慌ただしく打ち上げ会場に向かい、慌ただしく肉を食べて
打ち上げの最後の締めで、山内さんが
「しまっていこー!」をやってくれました。


そういえばですね
初日の 開場時間の寸前に、
オリザさんが
誰もいない舞台にむかって
「しまっていこー!」と叫んだのでした


上手の袖でスタンバっていた僕は慌てて
「ウィース!」と言いました
なんだか、うれしかった

開場してお客さんが入ってくる5秒前、くらいの、出来事でした




雲雲雲雲雲雲雲


何十年ぶり、になってしまうのか、数えるのもなんだかためらわれるほどですが
小学校の同窓会の案内が、人づてに来ました。9月にあるそうで

僕を探し当ててくれてありがとう…という気持ちで、連絡をくれた友達と、いきなりだけど飯でも食おうよと言って、会いました

そいつはわざわざ卒業アルバムを持ってきてくれて
当時の、今見るとすごく写りの悪い写真を眺めながら
本当に小学生以来会ってない友達のこと、急に、思い出して、一緒に飯を食いながら僕は、何度も何度も「うわ、うわ、」とか言って

今度、みんなと会ったらさ
当時のあだ名で読んだらいいのか
名字を呼び捨てで呼んでたあいつのこと、まだ呼び捨てでいいのか
あの女の子のことは、そもそも俺、なんて言って呼んでたんだろ
あの元気ハツラツだった担任の先生が、今は校長先生やってるんだって


卒業アルバムを見せてくれた、それこそ何十年ぶりにあったその、友達とも
小学生の時、何十年後に東京で会って一緒にビールを飲むだなんて思いもしなかったよね、と言って
笑いました


雲雲雲雲雲雲雲



ずいぶん前のことですが

「あの雲が見えたら、ワタシがアナタを応援しているって思ってね」

みたいなことを、本気で言ったことがあります
だから、たまに雲を見てね
みたいなことを
本気で

それを、急に思い出したんです
急に思い出して、で、思ったんです

そんな、ここに今書くのも躊躇われるくらいのクソダサい、陳腐な、クサい、台詞を言ったの、
それ、やっぱり嘘じゃないです、ということ

忘れっぽい非道い人間ですが、あの時本気で言いました だから嘘じゃないです。

そんなようなこと


みんな元気ですか
全然連絡取ってない友達も
今となっては連絡先も知らない友達も
僕が名前も思い出せないような人も
もしも今、偶然すれ違っても、お互いに気がつかないかもしれないくらい、時間が経ったあの人も

スーパーの野菜部でバイトしてた時、すごくすごく優しくしてくれた中国人の唐さん
ぶーたれてた僕をいつもフォローしてくれた、駅員バイトの時の(弁護士目指していた)中村さん
二人一組でクソ重いスチールデッキを、延々と運び続けながら、「俺たちは奴隷だ!!」とか一緒に叫んでいた、日雇いバイトの時の、マルヤ君

中学校の時の陸上大会800m走で、最後の最後までずっと競り合って、並んでゴールして、
どちらからともなく近寄って、思わず互いに握手をした、どこかの中学の陸上部の彼
どっちが勝ったかも、彼の顔も、覚えてませんが
元気ですか


みんなみんな、元気ですか

僕が今いる東京は、夏です
暑い暑い夏です
僕は元気でいます
空に雲は、あったりなかったり、あったりします

元気ですか