皆さんこんばんは。
恒例の夜中の本紹介。
「祈りも涙も忘れていた」 伊兼源太郎
横溝正史ミステリー大賞でデビューした伊兼さん。
警視庁観察シリーズや地検シリーズが有名です。
さて今作はどうでしょうか?
主人公は現場経験の少ない新人キャリア官僚。
経験を積む為に犯罪認知件数でワースト5に入る地方の捜査一課に配属になります。
直後に放火殺人事件が起こるのですが、この事件を深掘りする事で過去の警察殺しと繋がっていきます。
そして関係者が次々と死んで行きます。
そして被害者は昔からこの地を牛耳るとある企業に関係した人物でした。
果たしてこの地に何が隠されているのか?
と言う物語。
面白かった!
今までの作品も硬質な文体と細部まで調べた警察や検事のリアルが凄かったけど、今作はそこに登場人物達の人間臭さも上手く描けていて、物語に厚みと言うか深みが出ました。
これからもっと楽しみな作家さんです。
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