皆さんこんばんは。
恒例の夜中の本紹介。
「サドンデス」 相場英雄
実際に起こった事件を作品にする頻度の高い相場さん。
さて今作はどうでしょうか？
主人公は２１歳の女子大生。
両親が離婚し母親と二人暮らしで、アルバイトを日々しながら学費と生活費を稼ぎ、金銭面で厳しい生活を送っていました。
偶然ある女性と出会い、彼女に誘われてラウンジで働き、一気に収入がUPします。
オーナーから高い評価を受け、京都の新規の店を任されることになります。
その際に充実した暮らしぶりをＳＮＳにアップロードする事を条件にされ、日々の贅沢な食事や、お客さんから貰う高級ブランド品をUPし続けます。
その一方一人の中年男性の視点も描かれます。
長年勤めた百貨店で閑職に追いやられ、しまいには墓穴を掘ってクビになり、妻子も出て行ってしまいます。
日々主人公の優雅なSNSを見て、どんどん鬱憤がたまっていく一方でした。
そんな中、世間では無差別殺人事件が立て続けに起きます。
似たような手口から、模倣犯の仕業を疑い、警視庁サイバー犯罪対策課が捜査を開始し、インターネット上で一連の事件の奇妙な共通点に気づきます。
果たして事件の真相は？
という物語。
相場さんには珍しく、フィクション感バリバリのミステリー。
作品としては普通に面白いけど、ありえんでしょう感も強かったです。
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