ベテラン作家の行く末は?(「失われた岬」 篠田節子) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

一気に秋めいてきました。

 

エアコンは凄い発明だけど、やはりエアコン無しの方が体が楽ですね。

 

そして夏の電気代を今日銀行で通帳記入して高くて驚きました。

 

もう生きていけないね。

 

ガソリンも来月値上げだそうです。

 

もう削るとこないです。

 

さて恒例の夜中の本紹介。

 

「失われた岬」 篠田節子

 

大ベテラン作家篠田さん。

 

もう35年位の付き合いです。

 

各年代に大長編の意欲作を出しているイメージ。

 

今作は2020年代のそんな位置づけの作品という印象。

 

さてどうでしょうか?

 

先ず初めに消えた夫婦の物語が描かれます。

 

元々意識高い系の生活をしていた夫婦が、ある日突然北海道に移転し消息を絶ちます。

 

その夫婦と仲の良かったもう一組の夫婦と消えた夫婦の娘とで行く先を探すのですが、岬に行くというメッセージを最後に足取りは途絶えます。


第二部は約二十年後。

 

ノーベル文学賞を受賞した日本人作家が、授賞式の前日にストックホルムで謎の失踪をします。

 

彼は、もう一つの世界に入るという書置きを残して消えました。

 

作家の担当である編集者は、さまざまな手段で足取りを追うと、北海道のある岬に辿りつきます。

 

そうです夫婦が消えた岬と同じ場所でした。

 

岬を調べていくと戦時中に軍隊の研究所で、今は陸からは行く道がなく、辛うじて船で岸壁を登るしか道がない場所でした。

何やらその岬には特殊なものを信じる集団が隠れ住み、薬草を使い薬を開発して居るという事実を突き止めます。

 

果たしてその場所では何が行われているのか?

 

そして失踪した人達の行方は?

 

という物語。

 

大長編でしたが、流石篠田さん。

 

読み疲れる事無く一気読みできます。

 

初期作品の(ゴサインタン)や(弥勒)を想い出しました。

 

篠田さん好きな方なら是非物です。

 

年齢的にも大作はそう書けないと思いますので、必ず読む様に。

 

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