小笠原諸島がボニンアイランドだった頃(「ボニン浄土」 宇佐美まこと) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

恒例の夜中の本紹介。

 

「ボニン浄土」 宇佐美まこと

 

直木賞を早く受賞して欲しいナンバー1である宇佐美さん。

 

さて今作はどうでしょうか?

 

物語は1840年から始まります。

 

気仙沼から出航した五百石船・観音丸は荒天の果てに、地図にない島に漂着します。

 

そこには、青い目をした先住者たちが住んでいました。

 

当然日本語も通じないので、ジェスチャーでこの島が(ボニン・アイランド)という名前である事を知ります。

 

漂流物や島にあるものを使い、何とか船をなおして日本に戻ろうとするのですが、それは簡単な事ではなく、長い月日をこの島で住む事になります。


舞台は代わり現在。すべてを失った主人公は、幼少期、祖父が大切にしていた木製の置物を骨董市で見つけ購入します。

 

色々と調べると使われている木は小笠原諸島にしか存在しない事を突き止め、祖父の過去を探る為小笠原に行く事にします。

 

一方同じ船に大きな楽器を抱えた青年とカメラマンらしい父や親も乗っており、何か訳ありな感じでした。

 

島についた夫々は、失った何かをこの島で探す事になります。

 

果たしてその未来は?

 

という物語。

 

今作も一気に世界にひこ込まれる面白い物語でした。

 

もうホラーでもミステリーでもないけど、宇佐美さんが書ける作家だという事を証明するかのような一冊でした。

 

後何が足りないんだろう?

 

しいて言えば主人公のキャラにもう一つ魅力がない事かな?

 

いずれにしても、もっと売れても良い作家さんだと再確認しました。

 

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