最高だけど、物足りなさも感じる(「成瀬は天下を取りにく」 宮島未奈) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

山椒をGETしたので、一年分下処理した夜。

 

手が未だに山椒の香りです。

 

さて恒例の夜中の本紹介。

 

「成瀬は天下を取りにいく」 宮島未奈

 

第39回本屋大賞作品にして第39回坪田譲治文学賞にして、第20回女による女のためのR-18文学賞&読者賞受賞という輝かしい肩書を持つ話題作。

 

お客さんにお借り出来ました。

 

感謝です。

 

さてどうでしょうか?

 

物語の舞台は滋賀県大津市。

 

主人公は成瀬という少女。

 

この少女が一風変わっているというか、自分の中にあるかっことした考え方は、誰が何と言おうと曲げないという性格。

 

なのでクラスの殆どから無視されたりもする。

 

そんな事を何も気にしない少女は周りが驚く様な事を軽くしてしまう。

 

閉店が決まった西武百貨店のカウントダウンを伝える地元のTV番組に毎日西部のユニフォームを着て映り込んだり、突然幼馴染とM-1の予選に出場したりする。

 

はたまた頭を突然丸刈りにして、一か月で1センチ伸びると言われる定説を証明しようとしたりもします。

 

そんな自由な彼女の周りにいる人達との交流を描いた連作集。

 

二話は既に雑誌に掲載済みで、残り四話は書き下ろしだそうです。

 

如何にも本屋大賞ぽい作品。

 

ライトノベルぽいので、一気読み出来るし、主人公の行動に笑わされ魅力の虜になります。

 

そういう点では最高の作品だと思う。

 

でも(R-18文学賞作品)と思うと、何か物足りない。

 

過去の受賞者(町田そのこ・彩瀬まる・窪美澄・宮木あやこ・山内マリコなどなど)と比べると、深みが薄い。

 

これからと考えれば、いいんだろうが、何となくその人の作風ってもう決まっているからね。

 

私が望みすぎなのは分かってるけど、R-18文学賞には高みを求めてしまうな~。

 

R-18文学賞作品じゃなかったら何の迷いもなく面白く読めたと思う。

 

まー世間では評価高いので、そちらが正解だと思います。

 

既に続編出てるそうです。

 

見つけられたら読みます。

 

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