皆さんこんばんは。
恒例の夜中の本紹介。
「悪の芽」 貫井徳郎
大好きな貫井ワールド。
さて今作はどうでしょうか?
物語の冒頭アニメコンペンションの会場前で、火炎瓶を使った無差別大量殺人事件が起こります。
その事件を知った大手銀行に勤める主人公は、犯人の名前を聞いて衝撃を受けます。
犯人は小5の時の同級生で、主人公の些細な一言で、皆からいじめられ様になり、数ヶ月後には不登校になった人物でした。
主人公は自分が切っ掛けで大事件を起こしたのではないかと罪悪感に苛まれた上、マスコミが過去のいじめを知って自分の家にやってくるのではと恐れるあまり、パニック障害になり会社に行けなくなります。
病気を克服するために会社を休職して事件の動機をさがす為色んな関係者に会う事にします。
果たして主人公の行く末は?
という物語。
相変わらず物語の世界に引き込む筆力は上手い。
最後まで一気読み出来ます。
読んでいて貫井さんの名作(乱反射)との類似を想い出しました。
直接事件には関係していないけど、周り巡って事件と関係していく展開は同じ。
貫井さんの得意パターンですね。
ラストのオチがもう一つ納得感があれば名作になった一作。
惜しかった!
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