皆さんこんばんは。
恒例の夜中の本紹介。
「日傘のお兄さん」 豊島ミホ
R-18文学賞でデビューした豊島さん。
二作程しか読めてない作家さん。
さて今作はどうでしょうか?
5編からなる短編集ですが、表題作は中編で、他の四編はかなり短めです。
となると表題作がメインというのは間違いない。
簡単にストーリーを言うと、主人公の女性が引っ越す前の子供の頃遊んでいたお兄さんが、突如として尋ねてくるんです。
そして(匿って欲しい)と。
何やら犯罪めいた事をしてきたと想像できるのですが、主人公はすんなりその状況を受け入れます。
何故かというと主人公自身もお兄さんに会いたくて仕方なかったからです。
世間の情報から、どうやらお兄さんは幼児趣味で、近所の幼女に声をかけた事で不審者として追われているみたです。
そこから二人の逃避行が始まり、二人が出会った土地まで行く事に。
果たして二人の行く末は?
という物語です。
映画化もされた凪ゆうの(流浪の月)に似た感じの物語ですが、今作の方が2007年と古い。
先見の明ありですね。
結構好きな作風なんでもっと読みたいのですが、残念ながら作家を休業していた時期があり、復活はしたもののエッセイしか新作は出てない模様。
早く長編小説読みたいですね。
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