今週はドキュメンタリー映画紹介特集週間。
「水俣曼荼羅」 原一男監督
95回キネマ旬報ベストテン文化映画部門第一位、日本映画部門第五位入賞作。
問題作を世に放ち続ける原一男監督。
個人的な出会いはだ学生の時に観た(ゆきゆきて神軍)。
もう衝撃受けすぎて、三回も観直してしまいました。
その後も総ての作品観てますが、(ゆきゆきて神軍)は超えられてない。
さて今作はどうでしょうか?
日本の経済成長時代に起こった公害問題である(水俣病)。
56歳の私世代は教科書で四日市ぜんそくや足銅山のイタイイタイ病と並べて習った事件です。
あれから45年近く経っている今になったこのドキュメンタリーが出る。
それは未だに解決していないという事実があるから。
三部構成で6時間12分という長さ。
裁判の模様や、水俣病と言う認定の基準のあいまいさ。
そして現在もその病を引きずり生きている人たちの模様など、じっくり映像化してあります。
6時間という長さを感じない程、最後まで引き込まれます。
監督が何かを提示するわけでなく、観る側が何を感じるかを求めたドキュメンタリーです。
(ゆきゆきて神軍)程の衝撃は無かったけど、伝わる熱量は負けてなかったです。
原監督にしか無しえなかった20年かけた渾身の一本でした。
クリックしたらアマゾンに飛びます↓