17年ぶりの作品は妖怪度もミステリー要素も蘊蓄も薄まってた(「鵺の碑」 京極夏彦) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

予想通り正月景気は終り、静かな夜でした。

 

と言う事で新年一発目の夜中の本紹介。

 

「鵺の碑」 京極夏彦

 

京極堂シリーズ17年ぶりの新作です!

 

長かった!

 

そして上下段の800ページ以上という大長編!

 

新作ですがお客さんにお借り出来ました。

 

すーさん感謝です。

 

さてどうでしょうか?

 

物語の舞台は昭和27年の日光。

 

今作は五つの話が同時進行して行くスタイル。

 

一つ目は劇作家はメイドから忌まわしい過去を告白される物語。

 

二つ目は探偵助手(榎津の弟子)は失踪者の捜索を依頼され、作家(関口)が同行する物語。

 

三つ目は刑事(木場)が未解決の死体消失事件を追う物語。

 

四つ目は学僧は山の中で光る妖光に翻弄される物語。

 

五つ目は古書屋(京極堂)が古文書の鑑定に訪れる物語。

 

この物語がリンクしていきます。

 

そこには公安が追う、戦前の国の秘密実験が隠されていました。

 

と言う物語。

 

シリーズのオールスター総出演!

 

なのでファンはワクワクが止まらないと思う。

 

只面白くなるまで相当長い。

 

個人的にはもう200P減らしてもいんじゃないかと思うけど、ファンはこの無駄な時間も好きなんだろうな~。

 

そしてメイン(?)である京極堂の活躍や蘊蓄も前よりパワーダウンしてる気がする。

 

今作はメインは木場になるんだろう。

 

関口も榎津も活躍が殆ど無かった。

 

まー17年ぶりの復活作に多くを求めちゃいけないのかな?

 

今後に期待です。

 

印象に残った言葉があるので書いておきます。

 

(現代人たるもの科学的思考を以て世界を理解しようと云う姿勢を持つことは大事だろう。しかし科学的思考と云うのは、それらしいことを丸のみで信じ込む事ではないんだよ)

 

コロナのワクチンの事を言っている様に感じました。

 

現代人は自分で判断する力がなくなってしまったね。

 

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