物語は面白いけど、共感は薄し(「乳房のくにで」 深沢潮) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

恒例の夜中の本紹介。

 

「乳房のくにで」 深沢潮

 

女による女のためのR-18文学賞でデビューした深沢さん。

 

在日と言う経歴を活かした物語が多かったですが、ここ最近は少し毛色が違ってきました。

 

さて今作はどうでしょうか?

 

主人公は男に逃げられシングルマザーとなり生活に困窮している女性。

 

ある日見知らぬ女性に声を掛けられ、衣食住を保証する代わりに、母乳の出ない母親に代り母乳をあげる仕事に誘われます。

 

生活がイッパイイッパイだった主人公はその要望を受け、久々に安寧の日々を送れるようになります。

 

その仕事先の希望である代議士の家の孫に直接母乳をあげる仕事が舞い込みます。

 

向かった先の家は昔、主人公をいじめた同級生の嫁ぎ先でした。

 

その事で物語が大きく動き出します。

 

果たして主人公の未来は?

 

と言う物語。

 

サスペンスじゃないけど、サスペンスぽいドキドキ感はあります。

 

物語としては中々面白いけど、共感度は薄いな~。

 

女性が読むと違うかもしれないけど、刺さるものはなかったです。

 

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