二つのオリンピックを跨ぐ物語(「十の輪をくぐる」 辻堂ゆめ」) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

恒例の夜中の本紹介。

 

「十の輪をくぐる」 辻堂ゆめ

 

辻堂さんは第13回このミステリーがすごい!大賞の優秀賞を受賞した(いなくなった私へ)以来の読書。

 

何でも読書メーター読みたい本第一位だそうです。

 

本とか?(笑)

 

兎に角そのコピーに惹かれて読んでみました。

 

主人公はスポーツ用品販売会社で働く中年男性。

 

妻と強豪校のバレーボール部でエースとして活躍する娘と、認知症を発症した80歳の母と暮らしています。

 

あるとき母親が、2020年に開催予定のテレビのオリンピック特集を見て(私は東洋の魔女、息子には、秘密)と呟きます。

 

主人公は、幼い頃九州から東京へ出てきた母の過去を何も知らず、この言葉を切っ掛けに昔の事を調べ出します。


果たして母の過去には何があったのか?

 

そして母と主人公の幼少期に何があったのか?


1964年と2020年、二つの東京五輪の時代を生きる親子の姿を三代にわたって描いた物語。

 

概ねエエ話で内容も良かったです。

 

感動で泣く様なレベルではないですが、今と違い昔はシングルマザーで発達障害の子供を抱えて生きる事がどれだけ大変で、それを成し遂げるには母の大きな愛が欠かせなかった。

 

生きづらい昨今。

 

何時も言う様に今よりも貧しかったけど、昭和は良い時代だったと再確認する読了感でした。

 

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