これぞ自分が理想とする老後の暮らし(「土を喰らう十二ヵ月」 中江裕司監督) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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今週は小説が原作の邦画紹介特集。

 

初日は今年原作を読んだ話題作。

 

「土を喰らう十二ヵ月」 中江裕司監督

 

原作は昭和57年に出版された水上勉の(土を喰らう日々ー我が精進十二ヵ月)です↓

 

最近の野菜は土の味がしない(「土を食う日々ーわが精進十二か月ー」 水上勉) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら (ameblo.jp)

 

原作は小説ではなくエッセイ。

 

それを元に物語にしたそうです。

 

さてどうでしょうか?

 

物語の主人公は初老の作家。

 

13年前に妻を亡くし愛犬と信州の古民家で暮らしています。

 

9歳の頃に禅寺へ奉公に出され精進料理を学んだ経験から、自ら野菜を育て山菜を採り日々料理をして生活しています。

 

その日々の生活を原稿に記し本にしていました。

 

時折、担当編集者で若い女性が主人公のもとを訪れ、一緒に季節の料理を美味しそうに食べる。

 

近くには妻の母親が一人で住んでいて時折訪ねて味噌を分けて貰ったりしていたのですが、亡くなり、その葬儀を自らの精進料理で弔問客を迎えます。

 

葬儀が終わり、主人公は編集者の女性に一緒に山荘に住まないかと提案します。

 

果たして二人の出す結論とは?

 

と言う物語。

 

先ず出てる料理はどれもメチャ旨そうです。

 

監修をしたのはべテラン料理研究家の土井義晴さんなので間違いないです。

 

そしてぶつ切りのエッセイをよくぞ一本の物語にした中江監督は素晴らしい!

 

ここ10年以上ドキュメンタリーばかり撮っているイメージだったので、久々の作品に涙出そうです。

 

監督の名作(ナビィの恋)に並ぶ名作だと思います。

 

淡々とした田舎の生活を撮らせたらホント中江さんは上手いです。

 

沢田研二&松たか子の演技も素晴らしかった!

 

そして昭和57年の作品が令和の今に撮影され、共感を得ている現状。

 

もう現代人はこれ以上の進化を望んでない証拠ですよ。

 

便利になれば幸せではない。

 

便利や進化の押し付けに皆疲れているんだろうな~。

 

あー早く自分も土と水に触れる生活したいです。

 

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中江監督の沖縄を舞台とした名作はこちら↓

 

 

こちらが原作のエッセイです↓