皆さんこんばんは。
今夜は幾分か涼しい夜。
少しづつだけど秋が近づいているんですね。
さて恒例の夜中の本紹介。
「我々は、みな孤独である」 貴志祐介
貴志さん七年ぶりの長編です。
七年前が大駄作(雀蜂)でした。
その後も短編集は出してますが、今一つの印象。
復活をかけた今作はどうでしょうか?
主人公はしがない探偵。
或る日一代で大会社を作り上げた、合理主義者の会長に(前世で自分を殺した犯人を捜してほしい)という奇妙な依頼を受けます。
前世など存在しない考えていた主人公ですが、調査を進めるうちに、自らの前世の記憶が夢の中に蘇るようになります
主人公は前世の犯人の正体を暴こうとするが、徐々に皮肉な解答に辿り着きます。
その上幼馴染のサイコパスなヤクザとメキシコの暴力的麻薬組織の抗争に巻き込まれていきます。
果たして結末は?
という物語。
ジャンル分けが難しい小説。
大まかに括ればミステリーだけど、哲学書的な香りもします。
そういう分野は好きなんだけど、それ程心にひっかかる感じはなかった。
貴志さん何処に向かおうとしているんだろう?
ちょっと心配だな~。
そして読了後、ボズス・ギャッグスの(We are all alone)が聞きたくなったのは私だけでない筈。
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