人間の孤独が鬼を生み出す(「鬼の家」 花房観音) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

東北や韓国が凄い雨で大変な事になってますね。

 

激変する自然環境に蔓延する様々なウィルス。

 

自然破壊や戦争を繰り返す愚かな人類に逆襲しているとしか思えない。

 

地球は人間だけのものではない事を今こそ再確認する時期です。

 

恒例の夜中の本紹介。

 

「鬼の家」 花房観音

 

久々の花房ワールド。

 

タイトルから如何にも花房さんの好きな世界観。

 

さてどうでしょうか?

 

物語の舞台は明治時代初期に、京都の一角に建てられた三階建ての豪奢な洋館。

 

屋敷の前には物語の軸となる大きな桜の樹があります。

 

この建物を建てた初代に始まり現在の六代目に至るまで、おどろおどろしい世界が綿々と綴られる連作集です。

 

世代が替わるごとに、六人の語り手が代わっていきます。

 

官能度は少な目です。

 

最近は官能小説以外でも実力を発揮する花房さんなんで想定内ですが、やはり多少の官能は欲しいと思うのは贅沢かな?

 

花房さんのレベルからすると普通かな?

 

印象の残った言葉があるので書いておきます。

 

(幸せな人というのは、無知で鈍感な人の事なのです。そして善人というのは、幼稚で愚かな人の事です)

 

この言葉にはドキッとさせられました。

 

結局個人が思う幸せや善悪などは、その人の基準でしかないという事だね。

 

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マイベストテンにも入れたこの作品が私にとっての花房さんのベストです。必読です↓