究極の色気は仏様(「色仏」 花房観音) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

週末も撃沈。

 

四月は厳しい月になりました。

 

さて恒例の夜中の本紹介。

 

「色仏」 花房観音

 

大好きな花房ワールド。

 

さて今作はどうでしょうか?

 

物語の舞台は幕末。

 

主人公は北近江のある村の寺に捨てられた男の子供。

 

運よく寺の僧侶に拾われ、その寺にある妖艶な十面観音を磨く事を生き甲斐として育ちます。

 

青年に育った時、僧侶から京都で修業をしてい来いと言い渡されます。

 

予定通り修行に行くのですが、その寺が潰れて、知り合った真砂という謎の女性に世話になる事になります。

 

その場所で依頼を受けた女性の裸体を彫る仕事を始めます。


しかし主人公は未だに女性を知らず、子供の頃から見ていた十面観音を超える彫り物を彫りたいと日夜精進します。

 

そんな主人公の元に来る依頼を物語に纏めた短編集です。

 

何時もの花房ワールドですが、官能度は薄目です、

 

物語として普通に面白いです。

 

まーこのレベルは花房さんなら普通のレベルかな?

 

ファンなら是非物です。

 

印象に残った言葉があるので書いておきます。

 

(ええか、あんたは地獄を見るんや。この世の地獄を。そこから目をそらしたらあかん。男と女の果ては地獄や。あんたは女を知らん。女を愛したこともないから、地獄も知らん。知らんままで地獄を見て、それを彫るんや。仏さまはな、ほんまは極楽やのうて、地獄におるんやで)

 

仏は地獄に居る。

 

超名言にして真実ですね。

 

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