皆さんこんばんは、
四月二週目の週末は、撃沈でした(泣)
覚悟はしてた事だけど、まだまだコロナ前には全然戻らないね。
本当の我慢のしどころがこれからという事です。
さてたっぷりあった時間で読んだ本。
「彼女は頭が悪いから」 姫野カオルコ
2016年実際に起こった東京大学大学院生5人による集団強制わいせつ事件をベースにした作品。
話題になっていたので読みたかった一冊。
さてどうでしょうか?
主人公は被害者と加害者の二人。
被害者となるのは普通の中流家庭で育った、これまた普通の女子大に入った女子大生。
加害者となるのは、申し分の無い家庭環境で育ち東京大学にも無理する事なく現役で入学した男子大学生。
ある日横浜で開催されたオクトーパスフェスの夜、ふたりが偶然出会い、そのままの流れで一夜を共にします。
女子大生は男性と付き合うのも初めてで、当然処女だったので、東大生にぞっこんとなります。
しかし次第に男子学生からの連絡も途絶え、自分は捨てられたのだと感じ出した頃、東大生から飲みに行こうと誘われます。
行ってみると彼氏はおらず代わりに東大の男子学生が飲み会をしていました。
そこで彼女は屈辱的な扱いを受け、レイプまではされなかったものの性的被害もこうむります。
この行為が事件となり、男子学生は逮捕されるのですが、ネットや世間では何故か被害者である女子大生を尻軽女とか高学歴狙いの尻軽女と叩かれます。
果たして事件の行く末は?
と言う物語。
非常に胸糞悪い読了感。
その理由は事件の内容ではなく、被害者とその家族の事件後の行動にある。
これこそが姫野さんが書きたかった部分だと感じる。
一応事件にはなったけど、被害者たちは捕まっても何が悪いのかわかっていない。
そして家族たちも、運が悪かっただけだから、暫く身を潜めてりゃいいよ、位の感情。
何が悪いのか分からないと言う気味悪さ。
又被害者に落ち度は無かったのか?
と問われれば、やはりあるとしか言い様にない(刑事事件としては別として)。
東大生彼氏というブランドを欲しかったという損得勘定は確実にあったし、会ったその日に処女を差し出すお手軽さも疑問が残る。
東大&富裕層と言う謎の特権意識、そしてその特権階級とお金があれば勝ち組と考える女性の結婚感。
本当のタイトルは(現代人は頭が悪いから)の方が良いです。
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