辻村さんはこれでいいのか?(「青空と逃げる」 辻村深月) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

今日は朝が早かったから眠い。

 

寝落ちするまえに恒例の夜中の本紹介。

 

「青空と逃げる」 辻村深月

 

過去作品の(島とぼくら)の表紙に似てるので、続編か?と思ったら全然違いました。

 

さてどんな作品でしょうか?

 

主人公は母と息子。

 

四万十川の領域にある、食堂で母が働きながら、息子は川漁師の手伝いをする日々を送ってます。

 

ところが物語の色合いは直ぐに変わります。

 

母の働く食堂に二人を探しに男がやってきます。

 

それを察知した二人は直ぐにその土地から逃げで行きます。

 

実は劇団員である父親が交通事故を起こし、助手席に人気女優が乗っていて、不倫報道が流れます。

 

しかも女優が顔に傷を負った事を苦に自殺をしてしまっんです。

 

マスコミと女優の事務所関係者の追撃から逃れる為の状況が今の母と息子でした。

 

四万十を後にした二人は、家島→別府→仙台→北海道と転々と逃げていきます。

 

その場所場所で知り合った人達との交流を描きながら、少年の成長を描いた物語。

 

所謂エエ話の部類に入る小説なんだけど、これ辻村さんが書く必要があったのかな?

 

同時期に書かれた(嚙みあわない会話と、ある過去について)という作品は真逆にあたる作品。

 

個人的にはそちらの方が辻村さんらしいし、大絶賛した。

 

好みは夫々だけど、辻村さんはちょっとダークな方が持ち味が出る気がします。

 

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