偶然は神様のペンネームだ!(「シーソーモンスター」 伊坂幸太郎) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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天変地異の様な天気が続いてます。

 

明日は朝一魚市場なんだけど、魚はいるのか?

 

さて恒例の夜中の本紹介。

 

「シーソーモンスター」 伊坂幸太郎

 

この本は中央公論新社130周年記念の螺旋プロジェクトの中の一冊。

 

八組の作家(乾ルカ・薬丸岳・朝井リョウなど)が設定年代を変えて物語を書いてます。

 

ルールは(人と人との対立)と(海族と山族の血筋をひく者同士はぶっかり合う運命にある)というテーマ。

 

伊坂さんは二話の連作集なんですが、一話目は昭和の終わりで、二話目が2050年という設定です。

 

一話目がタイトルと同じ(シーソーモンスター)というタイトルで、全然上手くいかない嫁と姑の物語なんですが、大きな仕掛けがしてあります。

 

二話目が(スピンモンスター)というタイトルで、子供の頃に交通事故で両親を亡くした加害者と被害者の二人が追う側と終れる側になる近未来サスペンス。

 

二話目は終りがけまで一話目と全く関係のない話だと思ってたら、ちゃんと一話目の登場人物が登場します。

 

この辺りは何時も上手だな~と感心します。

 

個人的には今作は面白かったけど、伊坂ファンは駄目な作品と感じるに違いない。

 

何時もの俺って色々知ってて賢いでしょ?みたいな会話は殆どなかったし、登場人物に熱があった。

 

この辺りが伊坂作品の好き嫌いを分ける部分。

 

私は何時もの伊坂作品があまり得意じゃないので、今作は面白かった。

 

最近伊坂作品合うな~。

 

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